自主勉が大切だ!〜成功に必要な自主学習量とは〜

2019.12.13 Friday

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    後日、「成績向上の5原則」はお話ししようと思いますが、
    どんなに時代が変わって、「学力への捉え方」が変化したとしても、「自主学習量」(これは自宅学習が基本)は必要不可欠です。


    よく、「机に向かう時間は長い」「〇〇時間勉強した」という話も伺います。
    申し訳ないですが、それは「自主学習量」を確保することの本質からかけ離れています。
    「どれだけの経験量(学習実績)を積み重ねたか」
    これが最も大切なことです。

     

    ここで言う「自主学習量」とは、

     

    1、「時間数」ではなく「学習量(取り組んだ経験数)」です。
    同じレベルの問題でも、「1時間かけて10題」より「30分で20題」の方が良いのです。
    ただし、注意しなければいけないのは、「理解せずに進む」のは学習には入らないということです。
    たとえば、宿題のワークでわからない問題は赤ペンで答えだけ書いて先に進む、というようなものです。
    これは学習でなく作業ですから、「学習量」に含んではいけません。と考えると、みなさんは学習していますか?
    この他、「解き方が浮かばない問題」に時間をかけすぎるのも質の低下を生みます。
    もし、数学の問題で3分考えてわからないならば、解答解説を読んで理解をしてから、もう一度自力で解きましょう。
    自分の実力不足を認めた上で、補っていけばいいのです。わかるはず!と1つの問題にこだわって量を減らすのは重大な判断ミスと言えるのです。

     

    2、「思い込みの学習量」ではなく「相対的な学習量」のことでもあります。
    これまたよくある話で、「私はたくさん勉強した」「私なりに頑張った」の類いの発言です。実はこれにはあまり意味がありません。
    「たくさん勉強したか」「頑張ったかどうか」ということは、自分や家族が判断することではありません。
    同じ土俵に立つ他者と比較して、「練習量・結果がどうであったか」で判断されるべきものです。

    つまり主観でなく客観的にみるべきです。
    そのため、「頑張ったのに通知票で『5』がつかなかた」という不満は、お門違い甚だしいというわけです。
    ですから、もっともっと、周囲に対する関心を持つべきです。
    あなたはワークを1時間かけて取り組んで気持ちよくなっていても、

    隣の人はワークは30分で終わらせて、別のことに30分を使っているかもしれません。

     

    中学生は、社会科の授業で学びますが、日本は資本主義の国です。この考え方には、勝者と敗者が生まれます。
    みんな勝ちたい。だから、「競争」があります。
    勝つためには相手を研究するでしょう?強くなるために、練習も工夫するでしょう?
    部活動で運動部に所属している人には理解できる感覚だと思います。
    高校受験も同じです。もっと言えば、この日本人として生きる限り、人生全般でも同じなのです。


    どうやって合格するか、どうやって成績を上げるか、さらには、どうやって人生の勝ち組になるか、ということは、自分だけの力ではなく、ライバルの力も借りて、競争の中で見いだしていく方が近道です。


    「他人の振り見て我が振り直せ」という言葉は、ネガティブな場面で使われがちですが、ポジティブな局面でこそ有効だと思います。成功者(成績上位者)から学ぶことは多いはずです。
    他人に興味のない人や、「あの人は別世界の人」と言って変わろうとしない人は、「成績向上の5原則」以前の問題です。残念ですが、土俵にすら上がれていません。

     

     

    だから、「学習の質(効率性・密度)」「相対性」を兼ね備えた「自主学習量」を意識することが大切です。

     

    私は、授業の時にしつこいくらいにこの辺の話をします。
    なぜなら、相対的学習量・質ともに十分な生徒は、必然的に成績が上がるからです。
    はじめは時間をかけすぎてしまう生徒も多いですが、時間をかけすぎない工夫というのは、取り組んでいるうちに身につくものです。
    その意味で、早い時期からこの相対的学習量を確保した方が、いざ受験勉強をするときに効率よく学習を組み立てることができるようになります。
    さらに言うと、小学校より中学校、中学校より高校と、学習の分量が増えていったときの対応力の礎ともなります。

     

    学力向上のためには、まずそのあたりの意識を変える必要がある人が少なくないのではないでしょうか。

     

     

     

    【補足】

    はじめに「自主学習量」を満たすには「自宅学習が基本」と書きました。ですから、学校や塾での授業は含みません。
    学校や塾の授業で学ぶべきことは、「問題をたくさん解く」ことではありません。
    もし、塾の授業で「ワークの問題をひたすら解いている」なんていう場合、塾に対する考え方を再考された方が良いでしょう。それはもはや自習の延長です。
    そのような「自宅でできること」のために、塾に費用を払うなんて愚の骨頂です。授業料は「授業の対価」であり、「自習の対価」ではありません。
    「塾に通えば学力が上がる」は幻想です。塾に通うなら、「自宅でできることを増やす」ことを念頭に置かなければ、成績の向上は見込めません。
    ただし、「定期テストで点数を取れればいい」という場合は、この限りではありませんが…。理由は前回のコラムを読んでいただければ納得いただけるのではないかと思います。