【千葉県公立高校入試】志望校調査の結果から今年の入試を予測する
2020.01.25 Saturday
こんばんは。
今朝の新聞にて、令和2年度千葉県公立高校入試の進路志望状況が発表されました。
全日制の志望者は37,304人で倍率は1.15倍となりました。
昨年が1.16倍でしたので、ほぼ昨年並みと言えると思います。
この調査結果を参考にして、毎年、多くの受験生が実際の出願先を決定しています。
ここでは、学校別に、実際の前期選抜出願者数・志願倍率を予測していきます。
あくまでも予測ですが、例年の傾向を鑑みて計算していますので参考程度にはなると思います。
但し、倍率を気にするばかりではなく、各自の責任において、最終的な志願先を決定してください。
なお、塾生には塾生向けの予測詳細を配付しましたので、そちらをご覧ください。
なお、柏市の塾ですので、予測は第2学区、第3学区の主な高校とさせていただきます。
見方は、
◆「高校名」 「1月の志望者数」「 前期倍率」 (進路志望調査より)
「過去6年間の出願率平均」(対志望者数)
平均出願率で割り出した「予測出願者数」・「志願倍率」
の順で掲載していきます。
◆県立船橋高校 志望者数845名 前期倍率4.32倍
過去6年間の出願率平均は、83%です。
予測出願数700名、志願倍率3.64倍 となります。
依然として人気です。志望者数も過去6年をさかのぼっても最多となりました。
非常に厳しい入試となるでしょう。
◆薬園台高校 志望者数384名 前期倍率2.28倍
過去6年間の出願率平均は、92%です。
予測出願数353名、志願倍率2.10倍 となります。
人気の下落が止まりません。志望者数は過去6年で最低を更新しました。
昨年の出願率は96%でしたから、今年もそのくらいになるかもしれません。
ちなみに、96%で計算すると、368名、2.19倍です。
◆船橋東高校 志望者数429名 前期倍率2.23倍
過去6年間の出願率平均は、100%です。ほぼ同数が出願しています。
予測出願数432名、志願倍率2.25倍 となります。
昨年と比べて100名近く増加しています。3年前、4年前の水準になりました。
6年間の出願率は96%〜108%ですので、比較的安定しています。
◆八千代高校 志望者数460名 前期倍率2.74倍
過去6年間の出願率平均は、92%です。
予測出願数423名、志願倍率2.52倍となります。
6年間の出願率が87%〜95%と安定した高校です。
◆津田沼高校 志望者数613名 前期倍率3.19倍
過去6年間の出願率平均は、93%です。
予測出願数570名、志願倍率2.96倍となります。
今年の入試で最も読みにくい高校ではないでしょうか。注意が必要です。
昨年よりも160名ほど増えており、過去6年間でも志望者が600名を超えたことはありません。
同様の例として、柏の葉高校も人気の急上昇で敬遠ムードが出ていて、出願率が一昨年86%程になりました。
同じように考えると、527名、2.74倍となります。これでも厳しいですが。
◆国府台高校 志望者数551名 前期倍率2.86倍
過去6年間の出願率平均は、95%です。
予測出願数523名、志願倍率2.72倍です。
国府台高校も出願率が92%〜100%と安定した学校です。
◆国分高校 志望者数387名 前期倍率2.02倍
過去6年間の出願率平均は、93%です。
予測出願数は360名、志願倍率2.03倍です。
近年、厳しい入試が続いたので敬遠されたでしょうか。180名近く減らしています。
◆小金高校 志望者数621名 前期倍率3.22倍
過去6年間の出願率平均は、89%です。
予測出願数は552名、志願倍率2.88倍です。
平成28年を除いて、平成26年以降600名以上の志望者を集めています。
ここ2年間は、やや出願率が下がっていますので、もう少し緩和するかもしれません。
◆松戸国際高校(普通科) 志望者数388名 前期倍率2.69倍
過去6年間の出願率平均は、85%です。
予測出願数は330名、志願倍率2.29倍です。
近年の厳しい入試で敬遠されたでしょうか。4年ぶりに400名を割り込みました。
出願率が少し上がるかもしれません。ただ、5年間の出願率は83%〜91%と安定しています。
◆市立松戸高校 志望者数446名 前期倍率2.65倍
過去6年間の出願率平均は、91%です。
予測出願数は405名、志願倍率2.41倍です。
昨年、非常に厳しい入試となり注目を集めました。今年は一昨年並みです。
過去5年間の出願率は92%〜96%で安定しています。昨年も92%でした。
◆県立松戸高校 志望者数229名 前期倍率1.89倍
過去6年間の出願率平均は、97%です。
予測出願数は222名、志願倍率1.85倍となります。
出願率が90%〜108%と幅があり、読みにくい学校の1つです。
募集定員が少ないので仕方がないのですが…。
◆松戸六実高校 志望者数406名 前期倍率2.11倍
過去6年間の出願率平均は、99%です。
予測出願数は400名、志願倍率2.08倍となります。
一昨年並みの志望者数になりました。昨年が緩やかでしたから、隔年現象と言えます。
平成28年を除いて、出願率は94%〜99%と安定しています。
◆鎌ケ谷高校 志望者数551名 前期倍率2.86倍
過去6年間の出願率平均は、92%です。
予測出願数は507名、志願倍率2.64倍となります。
一昨年、昨年と約600名の志望者でしたので、少し敬遠ムードがありそうです。
しかし、依然として高い人気を得ていると言えるでしょう。
出願率は例年90%〜96%でしたが、昨年は87%とかなりの流出がありました。
◆東葛飾高校 志望者数481名 前期倍率3.31倍
過去6年間の出願率平均は、95%です。
予測出願数は457名、前期倍率3.17倍となります。
昨年から併設中学からの入学者があり、高校入学の定員が減りました。
その影響で、昨年かなり敬遠されましたが、今年は50名ほど回復しています。
前期選抜は3倍を超える厳しい入試となる予想です。
◆県立柏高校 志望者数398名 前期倍率2.36倍
過去6年間の出願率平均は、89%です。
予測出願数は355名、前期倍率2.11倍となります。
最近4年間、志望者数は400名前後で推移していて、今年も大きな変化なしです。
小金の人気が上がって、落ち着いてしまったように感じます。
出願率は85%〜93%で、比較的安定感のある印象です。
◆柏南高校 志望者数607名 前期倍率2.80倍
過去6年間の出願率平均は、95%です。
予測出願数は577名、前期倍率2.67倍
鎌ケ谷高校と同様、例年人気のある学校です。
3年前に一度落ち着きましたが、2年前から志望者数570名超、今年は5年ぶり600名に回帰しました。
過去6年間の出願率は91%〜98%と比較的安定しています。
◆柏中央高校 志望者数360名 前期倍率1.64倍
過去6年間の出願率平均は、101%と流入超過です。
予測出願数は371名、前期倍率1.93倍となります。
志望者数は過去6年で最も少なく、全体定員で考えると倍率は1.00倍です。
今年は柏南の影響もあり、確実に流入超過でしょう。予測は出願率103%で計算しました。
もう少し増えるかもしれません。
◆柏の葉高校 志望者数455名 前期倍率3.16倍
過去6年間の出願率平均は、93%です。
予測出願数は400名、前期倍率2.77倍となります。
2年前から一気に志望者数が伸びました。(391名→474名→472名)
今年は昨年よりは少し少ないですが、依然として人気があります。
最近2年間は出願率が86%→87%ですので、今年は88%で計算しました。
◆流山おおたかの森高校 志望者数408名 前期倍率2.13倍
過去5年間の出願率平均は、97%です。
予測出願数は396名、前期倍率2.06倍となります。
平成26年だけ出願率が76%なので、平成27年以降5年間の平均出願率で計算しました。
5年間の平均出願率は93%〜109%です。(109%は昨年)
昨年と比べて40名ほど志望者が増えました。
また、柏の葉高校との絡みも出てくるので、読みにくい高校の1つになっています。
◆我孫子高校 志望者数294名 前期倍率1.53倍
過去6年間の出願率平均は、106%です。
予測出願数は312名、前期倍率1.63倍となります。
全体定員に対しての志望者数で考えると、3年連続で1.00倍を割っています。
我孫子市で320名という募集定員が大きすぎるのかもしれません。(地理的条件)
平均出願率は102%〜113%で、毎年流入超過となっています。
◆市立柏高校 志望者数269名 前期倍率1.60倍
過去6年間の出願率平均は、104%です。
予測出願数は280名、前期倍率1.66倍となります。
志望者数が3年連続で全体定員の280名に届いていません。
平均出願率は99%〜107%で安定しています。
◆柏陵高校 志望者数404名 前期倍率1.87倍です。
過去6年間の出願率平均は、99%です。
予測出願数は400名、前期倍率1.85倍となります。
平均出願率は98%〜103%で安定している高校です。
特別大きな変化はないものと思います。
以上、主な高校の出願者数と前期倍率を予測してみました。
鵜呑みにしすぎない程度に、参考になさってください。