公立後期選抜に向けて

2020.02.20 Thursday

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    こんにちは。

     

    さて、昨日は公立前期選抜の合格発表でした。

    受験生とそのご家庭では、悲喜こもごもあったと思います。

    が、後期選抜を受験するみなさんにとっては、残りの10日間が正念場です。

    前期選抜のことは忘れて、気持ちを切り替えて準備を進めてください。

     

    そして、前期選抜で合格したみなさんにお願いです。

    自分は「〇点とって合格した」とか「●さんより点数低かったのに合格だった」といった種の

    発言は控えていただくようにお願いします。

    前期選抜では学力検査だけでなく2日目の検査結果含まれていますし、

    みなさんの思っている点数は自己採点なので不確定です。

    後期選抜の発表が終わってから「得点開示」の期間があります。

    それまでは、後期選抜を受験する人が集中できるような環境を作ってあげましょう。

     

     

    次に、後期選抜を目指すみなさんは、25日に出願をすることになります。

    基本的には、前期と同じ高校に出願する人が多いと思いますが、ここで変更する人も少なからずいるでしょう。

    ただし、26日と27日(午前まで)に志願変更ができる時間もあります。

    今週末は連休もありますから、家庭内でもしっかり相談を重ねて、

    受験生本人はもちろん、ご家族も納得して受験日を迎えられるよう、焦らずに検討してほしいと思います。

    (連休中に、25日夕方に発表される「志願倍率が〇倍を超えたら志願変更する」といった目安を

    決めておくとよろしいかと思います。)

     

    そこで、柏市周辺の主な高校について、後期選抜の見通しを立てましたので、

    参考にしていただけらばと思います。ただ、あくまでも統計上の確率論です。参考までにお願いします。

     

    後期選抜の志願者数は、前期選抜の非内定者数(=前期選抜受験者数ー前期合格者数)のうち、

    例年、どの程度の割合で再受験しているか(再受験率)をもとに、予測することが可能です。

    ただし、再受験率と言っても、東葛飾のようなトップ校は純粋な再受験者ですが、

    それ以外の高校については、上位の高校からの流入者も含んでいますので注意してください。

     

    以下、

    高校名

    前期非内定者数・後期志願者数・志願率で表記していきます。

     

     

     

    東葛飾高校

    H27年 387名 338名 87%

    H28年 341名 268名 79%

    H29年 286名 250名 87%

    H30年 392名 338名 86%

    H31年 239名 213名 89%

    R  2年 289名 ??  

    トップ校の東葛飾高校は、80%台後半で安定しています。

    仮に87%程度で計算すると、251名、2.61倍です。

    例年通りなら、2.5倍を下回る可能性は低そうです。

     

     

    県立柏高校

    H27年 151名 165名 109%

    H28年 189名 171名 90%

    H29年 175名 164名 94%

    H30年 225名 225名 100%

    H31年 160名 180名 113%

    R  2年 214名 ??

    県立柏高校は2年ぶりに非内定が200名を超えています。

    隔年現象(上がって下がってを繰り返す)なので驚くことではありません。
    東葛飾との関係もあって、流出数と流入数が変わらない特徴があります。

    東葛飾も厳しい入試になりそうですから、流出超過になるかは微妙だと思います。

    仮に、非内定数と同じ人数で計算すると、214名、1.91倍です。

     

     

    小金高校

    H27年 327名 275名 84%

    H28年 329名 248名 75%

    H29年 373名 289名 77%

    H30年 352名 246名 70%

    H31年 365名 293名 80%

    R  2年 343名 ??

    小金高校は近年人気で、後期の敬遠率も上がっています。

    H30年には、非内定者の30%も流出超過でした。

    今年はどうでしょうか…。昨年並みの80%ならば、274名、2.14倍です。

    今年も2倍を超える厳しい入試を覚悟しましょう。

     

     

    鎌ケ谷高校

    H27年 287名 247名 86%

    H28年 290名 239名 82%

    H29年 262名 235名 90%

    H30年 366名 294名 80%

    H31年 323名 248名 77%

    R  2年 311名 ??

    鎌ケ谷高校も人気が続いています。今年も300名以上が残りました。

    5年間の平均は83%ですので、それで計算すると、258名、2.02倍です。

     

     

    柏南高校

    H27年 355名 287名 81%

    H28年 312名 298名 96%

    H29年 272名 250名 92%

    H30年 348名 297名 85%

    H31年 329名 291名 88%

    R  2年 332名 ??

    柏南高校は、数年前の敬遠ムードから脱却したかな…という感じです。

    定員が360名と多いこともあって志願しやすいのでしょうか

    今年も300名を超える非内定者が残っています。

    人数も3年間、大差ありません。87%で計算すると、288名、2.00倍です。

    H29を除いて290名前後で推移しています。そのくらいが妥当でしょう。)

     

     

    柏中央高校

    H27年 283名 300名 106%

    H28年 335名 298名 89%

    H29年 243名 219名 90%

    H30年 217名 245名 113%

    H31年 224名 233名 104%

    R  2年 166名 ??

    柏中央高校はここ数年、明らかに人気が低迷しています。

    今年は非内定者166名で、過去6年で最も少なくなています。

    柏南と柏の葉の人気に挟まれて、目立たなくなっています。

    前期受験者382名を全体定員360名で割ると、倍率は1.06倍です。

    明らかに❝狙い目❞と言えます。流入必死ではないでしょうか。

    120%程度増えると想定しますと、199名、1.38倍です。

    個人的には200名に届いてほしい中堅校です…。

     

     

    柏の葉高校

    H27年 165名 147名 89%

    H28年 178名 151名 85%

    H29年 222名 191名 86%

    H30年 264名 194名 73%

    H31年 265名 208名 78%

    R  2年 287名 ??

    柏の葉高校は人気上昇が著しく予想が難しく(定員も少なく倍率も上がりやすい)なっています。

    3年連続で非内定者が250名を超えています。人気も3年続けば本物でしょう。

    沿線人口の増加と駅周辺の開発も影響しているのでしょう。

    とは言っても、東葛飾のように❝どうしても柏の葉❞とこだわるほどではないでしょう。

    出願率75%として計算すると、215名、2.24倍です。

    後期定員96名を考えると、2倍は覚悟しないと厳しいでしょう。

     

     

    流山おおたかの森高校

    H27年 246名 190名 77%

    H28年 167名 208名 125%

    H29年 253名 208名 82%

    H30年 180名 179名 99%

    H31年 214名 179名 84%

    R  2年 196名 ??

    流山おおたかの森高校は隔年現象がはっきりしています。

    順当にいけば、今年は流出が少なくなるでしょう。

    さらに、沿線人口や柏の葉高校人気の影響を受けますから、今年は流入超過と予測します。

    難しい予測になりますが、110%の流入超過で、215名、1.68倍です。

     

     

    以上、柏周辺の主な高校の予測となります。

    繰り返しますが、あくまでも統計上の確率論です。参考程度にお願いします。

    塾生のみなさんは、後期受験者用に配布している統計資料と予測倍率の資料で詳細をご覧ください。