会員の受験生には、24日に配布します。
高校ランキングは、模擬試験各社が作成していますが、
千葉県公立高校の偏差値や志望校判定に関しては、
このSもぎ(総進図書)のものが最も確度が高いと感じています。
昨年から偏差値が5上がった!とか、そんな学校はありませんが、
柏中央に柏の葉が並んでいたりとか、最近の競争率の高さが反映されてきました。
ランキングの偏差値は、合格可能性60%の偏差値です。
より確実に合格できる80%には、+2ポイントしてください。
このランキング表の偏差値+2ポイント以上の偏差値に到達すると、
中学校の先生にも合格の可能性について厳しく言われることがないでしょう。
(むしろ60%の偏差値だと、心配されることが多いようです)
来春の受験に向けて、色々な情報が揃ってきました。
ということは、入試が着実に近づいているのです。
塾生は24日から夏期講習です。
プラス進研の熱い夏!
四の五も言わずに勉強する。
覚悟をきめて取り組もう!
]]>
夕方に千葉県教育委員会より、令和6年度からの出題方針および改善策が公表されました。
タイトルにもある通り、大きな変更点として、マークシートとデジタル採点を導入することが決まりました。
これは、今春の入試における採点ミス問題を受けて、県教委が改善検討会議を発足、6月の有識者会議による改善案の提言を受けて、それらを踏まえた改善策を正式に決定した形です。
決定した改善策は以下の通り(県教委HPより抜粋)-----------------
【改善策1】学力検査問題の解答方法は、短答を含む記述式(以下、記述式という。)とマークシート式の併用型とする。
【改善策2】記述式部分の採点は、デジタル採点システムにより、別の採点者がそれぞれ採点を行った後、結果を突き合せて確認を行う。
【改善策3】合否のボーダーライン付近の答案点検を実施する。
【改善策4】採点・点検を行うための臨時休業日を追加で設定できるようにする。
【改善策5】採点・点検は、原則として全ての学校において同一の方法で行う。
----------------------------------------------------------------------
出題の方針については、改善策からもわかる通り、昨年までと同様に「記号選択問題」と「記述問題」(用語等の短答含む)となっています。
試験問題そのものに大きな変更はなく、マークシート導入により自動採点となるため、この部分での採点ミスは撲滅でき、さらに高校教員の採点による負担は軽減されます。ただ、受験生は念のためマークミスに対するケアなどの対策を講じる必要があります。
また、デジタル採点については、画面上にスキャンニングされた解答用紙を「人(教員)」が解読して正誤の判定を行います。同じ問題を2系統で行い突き合わせるので、採点ミスは大きく減ると考えられますが、受験生はこれまで以上に「ていねいに」かつ「鮮明な字で」回答する努力をする必要はあるでしょう。
県教委は、8月中旬以降に解答用紙のサンプルを公表する予定とのことなので、どのような形式になるかは事前に判明します。それを踏まえて、各方面への影響についてですが、
まず、私立高校の作問について、各校で夏頃から本格的に作問を開始していきます。
これまで公立入試に準じた試験問題を用意していた高校は、この変更に合わせてマークシートを導入するなどの変更があるかもしれません。
遅くても秋の入試説明会では説明があると思いますので、受験を検討している高校ごとに確認していきましょう。
次に、受験生が練習で受験する「Sもぎ」や「Vもぎ」といった模擬試験については、早急な対応は難しいと考えられます。
これは、各社が作成する出題計画に基づき、早々に作問しているためで、私の認識では年内(12月)もしくは最終号(1月)の試験に間に合わせられるかどうか、というところだと思います。
模擬試験各社からも、作問や出題形式に関する告知があるかと思いますので、そちらも併せて注視していただければと思います。
マークシートの場合、マークシート特有のミスが発生することがあります。
たとえば、
1、「エ」を塗ったはずなのに「ウ」を塗っていた
2、塗りつぶしが薄くて読み取ってもらえなかった
3、迷った問題を飛ばして次の問題を解いたときに、マークが1問ずつずれた
(これが最も悲惨なパターン)
などです。
こうならないように、練習の機会を設けるのですが、模擬試験でマークシートの練習が難しいとなると、受験生の頼りどころは、「以前からマークシート式を採用している私立高校」の入試問題になります。
特に、受験生が多い高校ではマークシートを採用していることが多いので、そのような高校の過去問題等でマークの練習をすると良いかもしれません。
ちなみに、県内の上位私立高校を併願受験する場合は、芝浦柏、専大松戸、日大習志野など多くの学校でマークシート形式になっていますので、受験する私立高校の過去問題集でコツをつかんでおくといいでしょう。
これまで、方針の変更等がある場合、十分な告知期間と準備期間をとってきた千葉県としては、珍しくスピード感を持って改善されることになりました。
私は良いことだと思いますが、「聞いてないよ!」と思う受験生もいると思います。
ですが、出題方針が大きく変更になる(マークのみとか記述だけとか)訳ではないので、まずは冷静に受け止めて、各々ができる準備・対策をしていけばよいでしょう。
いずれにしても、採点が正当かつ公正、そして正確に実施され、円滑に運営されることが一番です。受験生のための前向きな改革として受け止めたいと思います。
以下、関連リンク
令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜における学力検査の実施教科及び出題方針について(県教委)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r6/0719houshin.html
令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜の改善策について(県教委)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r6/r60719kaizensaku.html
相次いだ採点ミス受け 千葉県教委が公立高校入試の改善策を公表(チバテレビ)
https://nordot.app/1054320578286289402?c=428427385053398113
]]>
2024年度千葉県公立高等学校入学者選抜で一般入学者選抜を実施するのは、全日制119校194学科、定時制16校16学科です。
全日制(地域連携アクティブスクールを除く)および定時制の課程のすべての学校・学科で行います。
各高校は、2024年2月20日の1日目に国語・数学・英語の3教科、2月21日の2日目に理科・社会の2教科の学力検査と「学校設定検査」を実施します。
学校設定検査は、面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自問題による検査およびそのほかの検査の中から、学校の特色に応じて1つ以上を行うことになります。
各検査を実施する学校・学科(延べ数)は、面接が75校119学科で最多となっており、集団討論が1校1学科、自己表現が43校61学科、作文が9校14学科、小論文が1校2学科、適性検査が8校12学科、思考力を問う問題が3校3学科(県立千葉・千葉東・東葛飾)です。
来春も学校独自問題による検査を実施する学校はありません。また、4校4学科が志願理由書の提出を求めます。
実施する学校設定検査の数は、1つが110校176学科、2つが13校18学科。志願者本人が当該高校・学科を志願する動機や理由など、自己アピールについて定められた様式で作成する志願理由書の提出を求めるのは、4校4学科となっています。
また、海外帰国生徒の特別入学者選抜を実施するのは、全日制20校26学科。国語・数学・英語の学力検査および学校設定検査を実施し、調査書などの書類の審査、学力検査の成績、各高校で実施した学校設定検査の結果を資料として総合的に判定します。学校設定検査の内容は、面接が19校25学科、自己表現が1校1学科、作文が3校4学科です。
最後に、令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜の日程を確認します。
一般入学者選抜、連携型高校の特別入学者選抜、地域連携アクティブスクールの入学者選抜は、2月20日,21日に学力検査を実施し、感染症罹患などにより受検できなかった生徒を対象とした追検査は2月29日に実施されます。合格発表は3月4日です。
なお、学校別の検査内容一覧など、詳細は千葉県教育委員会のWebサイトから確認できます。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r6/0712zeniti.html
第3学区の高校については以下にまとめてみました。
]]>
みなさんお元気ですか?
むかし、日産セフィーロのCMで、「みなさんお元気ですか!?」ってのがありまして。
確か、オンエア開始直後に昭和天皇が体調を崩されて、自粛モードになりその部分の音声を消したため、
ほんのわずかな期間しか流されなかった...。まぁ、あのセリフにあの声、インパクト強すぎる。
しかし、あの美声で「お元気ですか?」なんて聞かれたら、「元気です」って言うしかないです。
さて、話はそんなことではなく。
木曜日の朝日新聞や千葉日報で、千葉県公立高校入試に関する記事が出ていました。
今春の入試で採点誤りが多発したことから、県教委が立ち上げた検討会議が提言をまとめたそうです。
簡潔に言えば、「マークシート」や「デジタル採点システム」を導入すべきとのこと。
https://www.asahi.com/articles/ASR6G7HLKR6GUDCB004.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/17f18cd6f0a54517301c93c9842481dd15495b43
マークシートは東京都や神奈川県で採用されています。記述問題との併用入試だったかと思います。
デジタル採点は、数年前に採点ミスが多発した茨城県が改善策として導入しています。
ここからはあくまで個人的な意見です。
マークシートは答案を機械が読み取るので、基本的にミスはなくなるでしょう。
しかし、デジタル採点は結局のところ「人の目」が採点するわけですからね。もちろん、ミスは減ると思いますが。
実際に、模擬試験も多くがデジタル採点になっていますが、採点ミスがないわけではありません。
スキャンニングした解答用紙を読み取るので、解読不能に近い字を書く受験生もいますから大変でしょう。
とにかく、人が採点業務に関わる以上、撲滅は難しいと思います。
完璧を求めるなら、全問マークシートかつ採点の外部委託しかないように感じます。
しかし、全問マークシートは時代の流れにそぐわないという意見もありますし、
マークは読み取りソフトが必要(もちろんデジタル採点もソフトが必要で費用がかかります)になります。
だからと言って、外部委託は費用の他さまざまな課題があるでしょう。
そうなると、現状の出題形式でデジタル採点採用か、マーク&記述併用が現実的な気がしますがどうなるでしょう。
ちなみに私は、全問マークシートでも出題の工夫次第で思考力は問えると考えている立場です。
昨今騒がれている「働き方改革」にも効果的ですし。
それに、どうしても思考力に加えて記述力を問いたいなら、
2日目の検査で「思考力を問う問題」を採用すればいいだけの話ではないかとも思います。
現状は1日目も2日目も教員が採点業務に当たっていますから、1日目が全問マークシートになれば、
2日目で記述採点を行ったとしても労力は半分程度になるでしょう。
もちろん、2日目に「思考力問題」を採用する高校はほんの一部でしょうから、
ほとんどの高校で業務の大幅削減になることは間違いありません。
特に作文採点(本当に大変らしい)のある国語科の教員は大喜び?でしょうか。
とにもかくにも、採点業務で人の目を使う機会を減らすことが1番のはずです。
授業をICT化するだとか、ハイブリッドだとか言うなら、ロボットでもできる採点業務こそ人の手から分離すべきだと思います。
県教委は7月中旬をめどに、来春の入試における改善策を公表する予定だそうで、どうなるのか注視したいところです。
]]>
一昨日、千葉県公立高校入試(2023年春)の平均点が発表されました。
入試当日から難化したとか易しくなったとか、様々な感想・予測が飛び交っておりましたが結果的には5教科で257.7点となり、昨年の266.7点と比べると9点下がり、2年連続の下落です。
また、この平均点は最近10年間では3番目に低い得点となりました。
科目別にみると、今年、特に難化したのが英語(昨年比−11.1点)で、逆に易化したのは理科(昨年比+8点)でした。
このあたりは、受験直後の受験生の感想に近く、マイナス・プラスの幅はともかくとして、実感通りの入試だったということになるでしょう。
また、私が気になったのは、総合点の標準偏差が下がった(各教科も下がっています)ことです。
下表にまとめました。( )内の数字が標準偏差です。
国語 | 数学 | 英語 | 社会 | 理科 | 合計 | |
2023 |
47.9 (15.5) |
47.0 (18.8) |
47.6 (23.2) |
54.5 (19.8) |
60.7 (21.9) |
257.7 (90.6) |
2022 |
47.7 (16.7) |
51.5 (21.2) |
58.7 (23.9) |
56.3 (21.3) |
52.7 (21.4) |
266.7 (94.3) |
2021 |
52.8 (17.7) |
59.3 (21.3) |
61.7 (26.1) |
57.7 (21.3) |
54.6 (18.7) |
286.2 (94.0) |
標準偏差が下がることは、受験生間で生じる得点差が小さい、つまり「学力検査では差がつきにくかった」ことを意味します。
その点から考えると、内申点の高い生徒には有利に働いたと言えるでしょう。
もちろん、内申点を半分に圧縮する高校があったりしますので、すべての高校で該当するわけではありませんが、
高い内申点に救われた受験生が例年に比べると多かったのではないでしょうか。
過去の傾向では、2年連続で平均点が下がると、翌春の入試では易しくなる(平均点が上がる)ことがほとんどですが、
時代の流れとともに求められる学力も変化していて、入試問題にも変化がみられますので、来春の入試以降もどうなるのか。
特に今年は採点ミスの問題もあり、改善策も検討されているようですし、そのあたりも含めて注目していきたいですね。
教科ごとにもいろいろと書きたいことはあるのですが、とてつもなく長い記事になってしまうので、今回はこのくらいにしておきます。
]]>
まずは、すべての受験生のみなさん、長い受験生としての旅はターミナル(終着駅)にたどり着きました。
長旅の疲れもあることと思います。ひとまず心身の疲れを癒してください。
そして、見事合格を勝ち取ったみなさん、合格おめでとうございます。
また、高校入試では本意の地にたどり着けなかったみなさん、残念ですが現実として受け止めて、いっぱいいっぱい落ち込んだら、気持ちを切り替えて、あなたのユートピアである次の終着駅を目指しましょう。
4月から、みなさんの新たな旅が始まります。
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず」(方丈記)
「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり」(おくのほそ道)
古典でも多くの名文が残されていますが、中学校生活も高校受験も高校進学も高校生活も、人生という長い長い旅のほんの一部の通過点でしかありません。
みなさんはそうした万物の流れの中で、日々刻々と変わりゆく世を生きています。
その流れにしっかりと身を任せて、日々成長しながら前に進むこと、これはこの世に生きる宿命みたいなものではないかと改めて思います。
たった1度の人生です。その時その時を大いに謳歌して、充実の3年間にしてほしいと心から願っています。
さて、話は変わりますが、今年、当塾からの受験生は7名でした。
小所帯ではありますが、受験生ひとり一人が「夢」と「希望」と「現実」に真摯に向き合えるような進路指導ができるよう、心の力が少しでも育つことを願い、毎年、受験というビッグイベントを迎えています。
今回の公立高校入試に挑んだ6名は、志望校を最後まで下げることなく、チャレンジしてくれました。
受験直前の1ヶ月、当塾の進路アドバイスはかなり厳しいものがあります。
仮に受験する高校が同じであっても、内申点等の境遇で異なる合格基準点をひとり一人に提示し、それを目標に過去問や対策試験を重ねていきます。
得点結果が出るたびに、オリジナルの「得点記録表」に数値が刻まれ、基準点に到達しているかの判定「〇」「△」「×」が記録されていきます。
「〇」が多ければ適正受験校(安全圏)ですので、自信をもって挑むことができるでしょうが、「△」(合否50%程度)や「×」(25%未満)が多いと、厳しい「現実」に気持ちが不安定になることもあるでしょう。
しかし、私は「受かるよ」とか「あなたなら大丈夫」といった、『根拠のない励まし』で受験生を送り出すことができない人間で、目の前の現実を提示し、それは『乗り越えるべき壁』だと思ってチャレンジできるような『強い心』を持てる人になってほしいと願うのです。
そうして挑戦した結果が不本意であっても、受験勉強で育んだ『心のつよさ』は自分の財産として残っていくはずです。
さらに3年後の大学受験でリベンジを果たすことができるでしょうし、実際に送り出した卒業生もたくさんのリベンジを果たしてくれています。
そのような理由から「受かる学校」に誘導し受験させていく、という指導は一切行いません。悔いなく受験を終わることが第一義であるべきです。
だから、どうしても公立の合格率100%は至難の業です。(指導歴20年の中で1度しかありません)
ただし、念のためお断りしておきますが、
だからと言って、「挑戦することに価値があり、不合格になってもいい」(特攻隊的な考え方)ということではありません。
挑戦するからには、当然、僅かであっても勝てる可能性を見出し、徹底的に勝ちに行きます。
真摯に勝ちに挑んだ結果の負けに大きな価値があるのです。(私の考える『9勝6敗がちょうどいい』というやつです)
とは言っても、受験生を抱えるご家庭にはそれぞれの事情があるでしょうし、挑戦を強要することはできません。
現実が目の当たりになるからこそ、合格の可能性と言ったアドバイスも可能になりますし、最終的な受験校をどうするか、各家庭で話し合う時間を十分にとっていただきたいと考えています。
高校受験に悔いを残さないためには、家庭内の十分な協議が絶対条件だからです。
そうした中で、今年は6名中5名は厳しい戦いが予測されましたが、ともに挑戦というカードを選びました。
というよりも、ご家庭にお子さんの思いを受け止めていただき、その選択が許されたと思っています。
そして、出願と志願先変更を経て、厳しい現実と向き合いながら、最後の1ヶ月、2週間、1週間を過ごしてくれました。
その中で培われた心の強さが、”奇跡の合格”を含む、今回の結果につながったのでしょう。
結果は出そろいましたが、みなさん立派に挑戦したその姿勢に賛辞を贈りたいと思います。
【2023年高校入試結果および進学先(在籍生7名)】
・千葉県立小金高等学校
・千葉県立柏高等学校
・千葉県立松戸国際高等学校
・千葉県立柏中央高等学校
・千葉県立我孫子高等学校
・私立・麗澤高等学校(S特進)
・私立・東洋大学附属牛久高等学校
進学おめでとうございます。高校入学後の躍進を心より応援しています。
受験生およびご家族のみなさま、貴重なご縁をいただき心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
]]>
今年は朝9時から各高校のホームページでWEB発表も行われるようですが、受験生のみなさんはぜひ、高校まで足を運んで、発表の瞬間を味わってもらいたいと思います。
私がこの仕事を始めて間もない頃は、生徒からの報告を待っていられず、朝9時から生徒が受験した学校を1つずつ回って確認したことを思い出します。
たいていの場合、最初に行くのは(受験者がいれば…)東葛飾高校や県立船橋高校でしたが、掲示板の前に受験生が群れだって、今か今かと発表のその瞬間を待つ。あの緊張感は、トップ校ということもあるのか独特であったのを覚えています。
発表時間直前に、張り出す先生が出てきて、ロール状に丸められた合格者の番号を時間になったら張り出すわけですが、若い番号から順に判明していくので、受験生の群衆の中から「あったー!」とか「キャー!」とか、飛び交います。かと思うと、うつむき加減に群れから離脱する姿も。その姿に胸が張り裂けそうになりますが、”これが高校入試”と講師である自分が強く実感させられていたような気がしていました。
しかし、情報通信網の発達で、昔は当たり前だった「校内掲示」形式の合格発表は、めっきり少なくなってしまいました。
私立高校の多くがWEB発表になり出して、コロナ禍でその流れに拍車がかかりました。
そして、このWEB発表がなんとも味気ない。
合格者の受験番号が一覧になってWEBページに出現する方式はまだマシですが、「受験番号」と「パスワード」を入れると「合否」が画面上に現れるパターン。これは合格発表というよりも、もはや『合否確認』『合否通知(通告)』ではないかと思ってしまいます。
私の考えが古典的すぎるのかもしれませんが、合格発表というのは、合格者の受験番号が一覧になって掲出されるものであって、一度に多くの人の目に触れるものである。つまり、広く一般に公表するから「発表」なのではないかと。
自分の結果しか閲覧できない「個人的な情報」として扱うのであれば、合格発表の体は成していないと思ってしまうのですが…。
受験番号が一覧で公表(発表)されることで、閲覧者は自分の結果だけでなく、様々な情報を得ることができます。
たとえば、どのくらいの人数が合格したのか、自分の前後左右の人は合格したのか、自分の同志はどうだったか...などがあるでしょう。
そうした情報に同時に触れることで、自身の結果についてもより深い実感が伴ってくる、そして新たな感情が湧きだってくる、これが人の性なのではないでしょうか。
(不合格だとしても、その結果から学ばされることも多く、ここで湧きだつ感情が次のチャレンジへの起爆剤となることもあるので、不本意ながらも一定の価値を見出すことができるのだと思います。)
こういった、合格発表の瞬間しか味わうことのできない、大切な人生の刹那というものがあるはずで、その刹那を情報通信の発達は奪ってしまったと思えてならないのです。
合格者の受験番号が掲出された瞬間、自分の番号を探すひと時、そして合格か否かが判明するその時、それぞれの瞬刻に必ず意味があると思います。自分の合否の実感は、その場に立ち会うことでしか感じることのできない部分があるのではないかと。
合格した人は喜びを爆発させるでしょう。しかし、その横には不本意な結果を瞬きもせず見つめる人もいるでしょう。そして互いに存在を自覚することで、そこから湧き出す感情もあるあるでしょう。それらは、その時を必死に生きたことの証でもあり、かけがえのないものだと思わずにいられません。
私は、みなさんへ吉報が届くことを祈ることしかできませんが、さまざまな思いが交錯するその瞬間を、ぜひ受験した高校で迎えてほしいと思います。
]]>
今日、公立高校一般入学試験の2日目が行われ、入学試験が終了しました。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
塾では、自己採点をしてもらいましたが、この結果がどうであっても、これで高校受験は終了です。
あとは3月3日(金)の合格発表を待つのみです。
合格発表までの9日間は長いと思うかもしれません。
しかし、すぐに答えが出ることの多いこの時代、「待たされる」ことも貴重な体験だと私は思っています。
不安定な状態で「自分を見つめ直したり」「将来のことを考えたり」することは、とても大切なことです。
そういう時間は、人生に何度もあるわけではありません。
何はともあれ、受験は終わったわけですから、ひとまず受験のことから離れて、卒業式や予餞会(送る会?)の練習に没頭したり、今までできなかった「やりたいこと」に時間を使ってみたり、ただ「ぼーっ」としてみたり、何をしても、この時間をプラスにできるはずだと思います。
みなさんの先輩たちも、受験が終わると「やることがなくて、どうしよう!」「つい塾に来ちゃった!」などと言って、塾に来るなんて子もいました。
一生懸命勉強して、高校受験を乗り越えた人の誰もが通る道なのですね。
この、ある種の「気持ち悪さ」を、しっかり味わい尽くして人生の糧にしてほしいと思っています。
そして、全員が合格を手にできるよう祈っています。
高校進学はゴールではない!人生は長いぞ!
高校進学はゴールではありません。当たり前のことですが・・・。
人生を、フルマラソンの42.195Kmに例えれば、まだ10Kmにも満たないレース序盤です。
レースはまだ始まったばかりなのですから、何人かに抜かれたとしても、また抜き返せばいいのです。
あなた次第で、この先のレース展開をいくらでも面白くできると思います。
公立高校入試までの長い受験生活を乗り越えた人は、私立で受験を終えた人の何倍も貴重な経験をしています。
これからの長い人生には成功ばかりが待っているわけではありません。
むしろ、壁にぶつかって悩むことのほうが多いでしょう。
そんな時、高校受験での苦しかった経験が、あなたの人生選択にヒントを与えることがあるかもしれません。
この入試結果がどのようなものであろうとも、胸を張って高校に入学して、次の目標に向けて走り出してください
]]>いろいろあった一年でしたが、無事に明日という日を迎えられること、
受験勉強の日々を振り返って、今一度、感謝の思いも合わせて受験会場へ向かってほしいと思います。
もちろん、当事者である受験生のみなさん、よく今日まで戦ってきました。
しかし、その姿をあたたかく見守っていただいた、ご家族はじめ周囲のさまざまな人たちが、
受験生のみなさんとともに、今日まで戦い抜いてきたはずです。
だから、「合格したい」強い気持ちと、「感謝」の心を持って挑んでほしいのです。
さて、試験が終わってから、発表があってからは言いたくないことを書こうと思います。
それは、『たかが高校受験、されど高校受験だ』ということです。
仮に、高校受験で不合格になったとしても、そんなことで大きく人生が傾いてしまったり、
すべてがダメになったりすることはありません。
だから、心のどこかに『たかが高校受験』という気持ちを持って挑んだ方が良いと思うのです。
長い人生です。いくらでも挽回できるし、不合格も人生の糧にできるはず。
そのくらいの気持ちの方が、心に余裕もできるし、力も生まれるものです。
それに、『失敗』って何なのでしょう?
挑戦しきれなかったり、本来すべき努力が不十分であったことを言うのであって、
『不合格=失敗』ではないと思っています。
受験の成否は、合否とは必ずしも一致しないというのが私の持論です。
十分に努力して挑戦した結果の不合格には、学べることが多いのです。
ですが、『されど高校受験』だとも思うのです。
たかが高校受験に対して、日々全力を注ぐ。一生懸命に努力を積み重ねる。
その行動の積み重ねを通して、みなさんは大きく成長できるのであり、
本当の意味で、自信や誇り、厳しさや優しさというものを持つことができます。
そして、一生懸命頑張った人だけが、成長や喜びや感動を味わえるのではないでしょうか。
私がいろいろな場面で使う『9勝6敗』というのは、
単純に6敗してもいいということではありません。
心して挑戦した結果の6敗に大きな価値があるからこそ、
9勝にはそれを上回る成長や喜び、未来への希望をもたらす力があるという意味です。
中3生はこの一年、『たかが高校受験』に多くの時間をかけて日々取り組んできました。
そんなみなさんが本番で実力を出し切れるよう、私は願うばかり、もうそれしかできません。
みなさんの健闘を、そして幸運を祈る!
Good Luck!!
]]>
まず、全県の概況です。
募集人員30,960人に対し、34,793人が志願しました。(昨年比156人増)
志願確定倍率は、1.12倍で、昨年の1.11倍から、0.01ポイント上昇しました。
全日制課程における志願状況について、
?1.5倍以上の学校は13校15学科(昨年16校19学科)
?1.0倍未満の学校は57校89学科(昨年62校99学科)
となりました。
ここからは、柏市からの受験生が多い2学区と3学区の全日制普通科に絞っていきます。
2学区と3学区の全日制普通科の募集定員13,280人に対し、15,634人が志願しています。
倍率は1.18倍で、昨年の1.15倍、一昨年の1.12倍と比べて上昇しています。
学区別に見てみると
2学区…定員7,800人・志願者9,110人・倍率1.17(昨年1.14・一昨年1.13)
3学区…定員5,480人・志願者6,524人・倍率1.19(昨年1.15・一昨年1.11)
となり、3学区の方がやや競争率が高くなっています。
過去2年間と比較しても、3学区の上昇が大きいこともわかります。
私なりの分析ですが、公立の人気が高まっているというよりは、
併願先の私立へ進学する覚悟を決めて、公立をチャレンジしていると考えます。
ここには、各私学の努力によって、私学の魅力が伝わているという背景があるのではないでしょうか。
また、千葉県は県内の私学に進学する場合の就学支援金が充実しているということもあります。
以前に比べて、私学へも通いやすくなっていることも、私学へ進学するハードルを下げていると言えます。
少しだけ、学校別に見ていこうと思います。
志願倍率が2倍を超えたのは東葛飾1校でしたが、1.5倍を超えたのは9校でした。
1位、東 葛 飾 2.00倍(昨年1.86、一昨年1.82)
2位、県立船橋 1.78倍(同1.83、1.76)
3位、柏 の 葉 1.74倍(同1.35、1.60)
4位、市立松戸 1.65倍(同1.44、1.23)
5位、船 橋 東 1.56倍(同1.17、1.30)
6位、国 分 1.534倍(同1.42、1.13)
7位、松戸国際 1.530倍(同1.37、1.42)
8位、小 金 1.525倍(同1.82、1.51)
9位、流山おおたかの森 1.519倍(同1.41、1.28)
以上が、倍率が1.5倍を超えた9校です。
近年人気のある学校が中心ですが、特筆すべきは、市立松戸や国分、松戸国際など、
北総線を利用する学校の人気が高い事でしょうか。
一部の私学が北総線の値下げにより、定期料金が引き下がったことをかなりPRしていましたが、
こういったことも影響した可能性があるのかな、と思います。
また、TX沿線の人口増加や街のイメージアップも手伝ってか、柏の葉やおおたかの森も
近年の厳しい入試傾向が続きそうです。
逆に、1倍に満たなかった高校は18校となり昨年の19校よりは1校減少したものの、
そのうち15校は、昨年に引き続き1倍に満たない結果になりました。
また、18校中13校が3年連続の1倍未満となり、人気の二極化は深刻な問題と言えるでしょう。
公立高校の再編計画があると聞いていますが、志願倍率が0.5倍に満たない学校も3校あり、
将来的には、少子化とともに、かなりの再編が行われることになるかもしれません。
1倍に満たない高校は、
浦安南0.34、沼南0.36、船橋豊富0.36、八千代西0.62、鎌ヶ谷西0.68、我孫子東0.69
船橋北0.70、行徳0.74、沼南高柳0.81、浦安0.83、船橋法典0.84、八千代東0.87
流山北0.88、船橋古和釜0.89、船橋二和0.95、野田中央0.96、松戸向陽0.96、我孫子0.99
です。
志願者数も確定し、あとは試験本番を待つのみです。
受験生のみなさんの健闘をお祈りしています。
PDFファイルはこちら
]]>
午後4時現在の変更状況が県教委のHPにて公開されています。
今回も、柏市の受験生が多い2学区と3学区の全日制普通科に絞って、
変更状況を作成しました。
志願者の流出が多い学校(20名以上の減少)
1位、東 葛 飾 43名減 倍率2.21→2.03
2位、県立船橋 38名減 倍率1.93→1.82
3位、市 川 昴 28名減 倍率1.42→1.33
4位、松戸馬橋 27名減 倍率1.26→1.17
5位、柏 の 葉 22名減 倍率1.82→1.74
6位、市 川 東 21名減 倍率1.44→1.38
志願者の流入が多い学校 (20名以上の増加)
1位、市 川 南 30名増 倍率0.99→1.09
2位、八千代東 29名増 倍率0.78→0.87
3位、我 孫 子 26名増 倍率0.90→0.98
4位、国 府 台 23名増 倍率1.17→1.24
5位、柏 中 央 22名増 倍率1.08→1.15
という状況です。
志願先変更は、明日の正午まで受付です。
PDFファイルは以下
https://drive.google.com/file/d/1u_IVAX6aSGd4eNjWLxVPNyemA2aSvP4a/view?usp=sharing
]]>塾長の水野です。
18時過ぎに、県教委から公立高校入学者選抜の志願状況(本日正午現在)が発表されました。
総進図書のHPでも公表されているようですので、県内全域の状況はそちらから確認できます。
このページでは、柏市からの受験生が多い「2学区」と「3学区」の”全日制普通科”に絞って、
まとめたデータを掲出していきます。
まずは、志願状況と1月の進路志望調査からの受験生の動きです。
1月の志望校調査の志望者倍率ランキングTOP10は、以下の通りでした。
1位、県立船橋2.63
2位、東葛飾 2.43
3位、柏の葉 2.33
4位、市立松戸2.00
5位、松戸国際1.96
6位、小 金 1.96
7位、国 分 1.78
8位、八千代 1.63
9位、県立松戸1.62
10位、柏 南 1.58
そして、本日発表された志願倍率のTOP10は、以下の通りになりました。
1位、東葛飾 2.21(出願率90.9%、-53人)
2位、県立船橋1.93(出願率73.7%、-221人)
3位、柏の葉 1.82(出願率78.2%、-142人)
4位、市立松戸1.67(出願率83.7%、-91人)
5位、船橋東 1.63(出願率115.3%、+69人)
6位、松戸国際1.60(出願率81.6%、-72人)
7位、国 分 1.78(出願率87.7%、-70人)
8位、小 金 1.96(出願率78.6%、-134人)
9位、おおたかの森1.53(出願率100%、±0人)
10位、柏 南 1.47(出願率93.3%、-38人)
志願倍率が1.5倍を超えた学校は9校で、昨年の6校よりも増加しています。
ちなみに、昨年は2倍を超える学校はありませんでした。
公立志向が高くなったというよりも、私立の努力もあり、「不合格なら私立の方が良い」と
考える受験生および家庭が増加しているのではないか、と思います。
今年は東葛飾の人気が非常に高く、2.21倍と突出していてかなり厳しい入試になりそうです。
また、東葛飾は志望校調査から数が減らないことも特徴で、過去6年の出願率平均92%と比べても
大差ないことから、東葛飾と決めたら最後までこだわる姿勢が健在と言えます。
県立船橋や小金、柏の葉といった、人気があり毎年厳しい入試になっている学校では、
出願率が80%を割り込み、いわば記念受験となる受験生の多くが、現実路線に転換したと言えるでしょう。
なお、船橋高校は過去6年間の出願率平均78%、小金高校は同85%ですので、
今年はより慎重な姿勢になったと言えるのかもしれません。
また、近年顕著な二極化傾向も激しさを増していて、
30位の市川南(0.99)から49位の浦安南(0.35)まで、実に20校が定員割れとなりました。
普通科全日制だけで、なんと40%以上の高校で定員割れになる。
これは異常事態ではないかとさえ思える状況です。
このような状態が恒常化すれば、公立高校の統廃合もやむを得なくなるのではないでしょうか。
資料の2つめは、15日と16日に志願先変更ができますが、
例年(過去2年)の志願変更の状況をまとめてみました。
倍率が高くなっている高校からの流出と、低倍率の学校への流入がどれくらいるかですが、
今年はどうなるでしょうか。
県立船橋高校は、例年40名以上が動いていますが、
その他の学校では、突出して大きく動いたケースは多くありません。
多くても30名以内の増減かな…と予想できますが、こればかりはふたを開けてみないとわかりません。
志願変更をするか否かの判断については、
1、合格している私立高校と変更先の公立高校との比較
2、直近で解いている過去問の得点状況
などを材料にして、最終決定をすれば良いと思います。
志願変更の15日まで、週末をはさんで時間もありますので、
受験生本人の意思とご家庭の方針と、よく話し合って判断していただきたいと思います。
ちなみに、私の場合は、本人およびご家庭が納得して受けることが前提になりますが、
私立の合格状況が良い場合は、覚悟を決めて受験する方が良いと思っています。
公立の志望校を下げた場合と、私立に進学した場合で、3年後の進路はどうなのだろう?
と考えているからです。
第1志望の高校に入学できることが1番でしょうが、高校は人生のゴールではありません。
長い目で見た時に、私立へ進学することがプラスになることだって多いのです。
千葉県は、就学支援金の制度も充実しているため、以前に比べれば私学にも通いやすくなっています。
志望校を下げれば下げただけ、将来の選択肢が狭まる現実も、熟慮するとよいのではないでしょうか。
掲出した表はPDFにもしてあります。以下よりダウンロードしてお使いください。
https://drive.google.com/file/d/1l7ab6Rs3TW0SKGqbt7eZkWmE8KQR2Pnb/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/1jfDVzFttoryPXfNTtSq4FPDOFAomUawu/view?usp=sharing
]]>
本当に久しぶりの更新になってしまいました…。
今回はタイトルの通り、来春の千葉県公立高校入試における、各校の評価方法と配点についてです。
10月19日より、各高校のHPで公表されています。
柏市のある第3学区から受験可能な、第2・第3・第4学区の各校の配点をまとめました。
念のためおさらいしておきますが、
千葉県公立高校入試では、以下の3点を選抜の資料として総合点を算出します。
?学力検査の得点(500点満点)
?学校設定検査の得点(2日目に行う各高校が実施する検査で満点は各校で決定)
?調査書の得点(9教科×5段階=135点満点・加点項目)
※( )内の満点は専門学科の傾斜配点や、調査書評定に乗ずる「K値」を考慮していない。
※?の加点項目は各校で決定。
学力重視で選抜する高校では、?と?の割合が低く抑えられ、
学力以外を重視する場合は、?と?の割合が高く設定されています。
(簡単に言えば、偏差値の高い高校は?と?の割合が低い。)
学校によっては、学校設定検査の評価方法の詳細や、調査書の加点項目詳細も公表しています。
志望校の評価方法は抜かりなくチェックしておきましょう。
また、公立高校には「期待する生徒像」という項目があり、
入試ではその生徒像に合致してるかどうかを見極められることになります。
ですから、求められている生徒像に少しでも近づけられるよう、努力することも大切です。
(今さら感がありますが…。)
↓各校の配点はこちら↓
http://drive.google.com/file/d/1VeMN-dgTwzA2S4naT8zzbMnH_AXkHOgC/view?usp=sharing
]]>
こんばんは、今日発売の週刊朝日で、
毎年恒例の「東大・京大」合格数超速報が出ました。
千葉県内の高校からも多数の合格が出ています。
合格者を輩出した学校を列挙していきます。
〇東京大学(3084名合格)
順位 | 学校名 | 卒業生数 | 合格者数 | 内現役人数 |
1 | 渋谷幕張(私) | 349 | 74 | 54 |
2 | 市川(私) | 451 | 23 | 18 |
3 | 千葉・県立 | 313 | 19 | 13 |
4 | 船橋・県立 | 361 | 10 | 7 |
5 | 東葛飾 | 312 | 9 | 7 |
6 | 稲毛・市立 | 314 | 3 | 2 |
7 | 昭和学院秀英(私) | 289 | 3 | 1 |
8 | 千葉東 | 2 | ? | |
9 |
県立柏 芝浦工大柏(私)・成田(私) |
1 | ? |
〇京都大学(2833名合格)
順位 | 学校名 | 卒業生数 | 合格者数 | 内現役人数 |
1 | 船橋・県立 | 361 | 13 | 7 |
2 | 千葉・県立 | 313 | 7 | ? |
渋谷幕張(私) | 349 | 7 | ? | |
4 | 市川(私) | 451 | 6 | ? |
5 | 東葛飾・佐倉 東邦大東邦(私) |
2 | ? | |
8 |
昭和学院秀英(私) 専修大松戸(私) 八千代松陰(私) |
1 | ? |
以上のような結果です。
東京大学は、判明率90.8%、京都大学は後期入試の結果がこれから発表されるので、
今後も若干の変化があるかもしれません。
東大や京大は、地域でも「トップクラス」の生徒が合格できる非常に狭き門です。
公立、私立問わず、トップ校に進学しなければ、なかなか難しいということも事実で、
中堅から上位の生徒にとっては、夢物語的な部分があります。
これは、私感ですが、高校の「進学力」というのは、「東大」「京大」で測るよりも、
地元の国公立大学(千葉県の場合、千葉大や筑波大)への合格者数の方が
重要資料になり得るのではないか?と考えています。
(開成や灘、渋谷幕張などの、地域トップの生徒を集めている学校は除く)
例えば、ある高校で東大が1人出ましたよ!と。
しかし、その他の合格状況が、千葉大・筑波大が合計3名でした。
というよりも、むしろ東大は出ませんでした、
しかし、千葉大と筑波大の合計は30名ですよ!
の方が、インパクトあると思いませんか?
東大1名なんて言うのは、たまたまそういう天才が1人いただけ
という評価もできなくはないわけです。(合格した1人はとてもすごい!)
けれど、千葉大と筑波大併せて30名となれば、高校の1クラス分がそこに合格したことになります。
これから高校受験をする受験生、保護者の視点に立った時、
「あの高校に行けば、千葉大や筑波大も夢じゃない!」
と、現実的な目標として考えられるように思います。
という訳で、筑波大と千葉大の前期入試までの速報も掲載されていたので、まとめました。
(千葉県内の高校のみ)
〇筑波(1998名合格)+千葉大学(1997名合格)
順位 | 高校名 | 筑波大学 | 千葉大学 | 合計人数 | 東大+京大 |
1 | 船橋・県立 | 12 | 48 | 60 | 23 |
2 | 佐倉 | 15 | 38 | 53 | 2 |
3 | 千葉・県立 | 6 | 42 | 48 | 26 |
4 | 東葛飾 | 21 | 22 | 43 | 11 |
5 | 市川(私) | 10 | 33 | 43 | 29 |
6 | 千葉・市立 | 39 | 39 | ||
7 | 昭和秀英(私) | 4 | 33 | 37 | 4 |
8 | 千葉東 | 5 | 31 | 36 | 2 |
8 | 小金 | 10 | 26 | 36 | |
10 | 薬園台 | 7 | 28 | 35 | |
11 | 渋谷幕張(私) | 10 | 19 | 29 | 81 |
12 | 東邦大東邦(私) | 8 | 20 | 28 | 2 |
13 | 木更津 | 3 | 24 | 27 | |
14 | 柏・県立 | 7 | 15 | 22 | 1 |
15 | 船橋東 | 2 | 19 | 21 | |
16 | 佐原 | 8 | 12 | 20 | |
17 | 専修大松戸(私) | 7 | 11 | 18 | 1 |
18 | 稲毛・市立 | 17 | 17 | 3 | |
19 | 芝浦工大柏(私) | 6 | 10 | 16 | 1 |
20 | 日大習志野(私) | 5 | 10 | 15 | |
21 | 成東 | 14 | 14 | ||
21 | 八千代 | 2 | 12 | 14 | |
23 | 長生 | 2 | 11 | 13 | |
23 | 幕張総合 | 2 | 11 | 13 | |
24 | 市原中央(私) | 9 | 9 | ||
24 | 志學館(私) | 9 | 9 | ||
24 | 成田(私) | 9 | 9 | 1 | |
24 | 麗澤(私) | 6 | 3 | 9 | |
29 | 銚子・市立 | 8 | 8 | ||
29 | 八千代松陰(私) | 3 | 5 | 8 | 1 |
31 | 鎌ヶ谷 | 7 | 7 | ||
31 | 日出学園(私) | 2 | 5 | 7 | |
33 | 津田沼 | 6 | 6 | ||
33 | 成田国際 | 6 | 6 | ||
33 | 流通経大柏(私) | 2 | 4 | 6 |
以上のような結果になりました。
少し、眺めが変わるような気がします。
渋谷幕張など別格の高校は別として、
東大や京大に合格した人数と地元国立大学への合格人数の順位は、
比例しているわけではないのです。
東大や京大に合格者が出ていて、
千葉+筑波でも上位という学校もあれば、
千葉+筑波で10人未満という学校もあります。
東大や京大のランキングについては、
開成や灘などの超エリート校を比較する場合や、
10年間の推移で人数が伸びている高校のピックアップ
という面で、有意義なものなのでしょうが、大衆向けにはどうなのでしょう?
このように、各高校の進学力は、「1名のスーパーエース」に注目するのでなく、
「在籍生徒の総合力」に注目してみる視点も大切だと思います。
]]>
高校受験入門セミナーを開催します。
このイベントは、当塾が運営する高校受験・志望校選択の3大イベントの1つです。
どなたでも無料でご参加いただけます。
感染症対策を考慮して、Webからの先着予約制とし、ご参加人数を制限させていただきます。
ご予約は明日からとなりますので、できるだけお早めにご予約はください。
セミナーの内容は、
1、千葉県公立高校入試入門セミナー
2、魅力ある私立高校ご紹介
の2部構成です。
いずれかのみのご参加はできません。ご了承ください。
1、千葉県公立高校入試入門セミナー
⇒総進Sもぎ・県内公立中学校の実力テストを実施しております、
株式会社総進図書様による、特別講演となります。
先日行われた公立高校入試の状況を速報でお届けするほか、
次年度公立高校入試に向けて、知っておきたい入試制度等についても
お話いただきます。
2、魅力ある私立高校ご紹介
⇒専修大学松戸高校、千葉商科大学付属高校、中央学院高校、
麗澤高校、土浦日本大学高校、以上5校の先生が各高校の魅力を紹介します。
それぞれの私立高校が持つ特色・魅力を知っていただく絶好の機会です。
公立高校を希望している受験生が多いと思いますが、
私学にもたくさんの魅力があります。
パンフレットでは伝えきれない生の話をお聞きいただけます。
多くの方のご予約をお待ちしております!
ご予約はこちらから↓
]]>いろいろあった一年でしたが、無事に明日という日を迎えられること、
受験勉強の日々を振り返って、今一度、感謝の思いも合わせて受験会場へ向かってほしいと思います。
もちろん、当事者である受験生のみなさん、よく今日まで戦ってきました。
しかし、その姿をあたたかく見守っていただいた、ご家族はじめ周囲のさまざまな人たちが、
受験生のみなさんとともに、今日まで戦い抜いてきたはずです。
だから、「合格したい」強い気持ちと、「感謝」の心を持って挑んでほしいのです。
さて、試験が終わってから、発表があってからは言いたくないことを書こうと思います。
それは、『たかが高校受験、されど高校受験だ』ということです。
仮に、高校受験で不合格になったとしても、そんなことで大きく人生が傾いてしまったり、
すべてがダメになったりすることはありません。
だから、心のどこかに『たかが高校受験』という気持ちを持って挑んだ方が良いと思うのです。
長い人生です。いくらでも挽回できるし、不合格も人生の糧にできるはず。
そのくらいの気持ちの方が、心に余裕もできるし、力も生まれるものです。
それに、『失敗』って何なのでしょう?
挑戦しきれなかったり、本来すべき努力が不十分であったことを言うのであって、
『不合格=失敗』ではないと思っています。
受験の成否は、合否とは必ずしも一致しないというのが私の持論です。
十分に努力して挑戦した結果の不合格には、学べることが多いのです。
ですが、『されど高校受験』だとも思うのです。
たかが高校受験に対して、日々全力を注ぐ。一生懸命に努力を積み重ねる。
その行動の積み重ねを通して、みなさんは大きく成長できるのであり、
本当の意味で、自信や誇り、厳しさや優しさというものを持つことができます。
そして、一生懸命頑張った人だけが、成長や喜びや感動を味わえるのではないでしょうか。
私がいろいろな場面で使う『9勝6敗』というのは、
単純に6敗してもいいということではありません。
心して挑戦した結果の6敗に大きな価値があるからこそ、
9勝にはそれを上回る成長や喜び、未来への希望をもたらす力があるという意味です。
中3生はこの一年、『たかが高校受験』に多くの時間をかけて日々取り組んできました。
そんなみなさんが本番で実力を出し切れるよう、私は願うばかり、もうそれしかできません。
みなさんの健闘を、そして幸運を祈る!
Good Luck!!
]]>
全日制の志願状況は、千葉県全体で34,637名が志願し、志願倍率は1.11倍です。
昨年の志願倍率は1.08倍でしたので、若干の上昇ということになります。
学区ごと(1〜4学区)の志願状況を見てみると、以下のような状況です。
学 区 | 倍率(今年) | 倍率(昨年) |
1学区 | 1.21 | 1.19 |
2学区 | 1.14 | 1.13 |
3学区 | 1.11 | 1.12 |
4学区 | 1.09 | 1.03 |
また、学校ごとの状況を見てみると、
普通科系の学科で志願倍率TOP5は以下の通りです。
順位 | 高校名 | 志願者数 | 志願倍率 |
1位 | 東葛飾 | 447 | 1.86 |
2位 | 県船橋 | 587 | 1.83 |
3位 | 小 金 | 582 | 1.82 |
4位 | 県千葉 | 406 | 1.69 |
5位 | 千葉東 | 529 | 1.65 |
1月発表の志望校調査で2倍を超えていた、上表の上位3校も、
2倍を切るところまで落ち着きましたが、依然として高倍率です。
このように、人気の高校へ志願者が集中する一方、
志願者数が定員に届かない学校(倍率1倍未満)が
2学区と3学区だけで20校以上に上ります。
より入りやすい高校へ、志願者が分散したとも言えますが、
同じレベルの学校において募集人数が大きすぎる側面もあります。
最後に、2学区と3学区の普通科系学科に絞り、志願状況を掲載します。
受験生のみなさん、入試まで3日!
あとは体調を整えてしっかり準備するのみ!最後までがんばろう!
]]>教育委員会より公表されました。
全日制の志願状況は、
募集人員 31,320人
志願者数 34,819人
志願倍率 1.11倍(1.09倍)
となっていて、昨年よりも0.02倍上昇しています。
こちらでは、2学区と3学区の全日制普通科についてまとめました。
志願倍率のトップ3(2,3学区の全日制普通科)は、
1位、県立船橋 1.98倍
2位、小 金 1.95倍
3位、東 葛 飾 1.94倍
でした。
千葉県全体でも、船橋高校の1.98倍がトップで、
2倍を超えた学校はありません。
なお、志願の変更は2月17日(木)、18日(金)に行うことができます。
変更せずチャレンジするにせよ、変更するにせよ、
人生で1度の高校受験を悔いなく終われるようにしてください。
]]>
終了後には自己採点も行い、本番に向けての課題も見つかったと思います。
ある程度、満足のいく結果だった人、まだ努力が必要な人、さまざまですが、
本番まで残り26日。後悔のない受験期を過ごしてほしいと願っています。
自己採点が終わってから、あまり満足のいく結果はなかった生徒と、ちょっぴり真剣な話をしました。
努力・学習量が足りていないことからくる知識不足…。頭ではよくわかっているのでしょう。
でも、なかなか心で理解できていないのかもしれません。どうしても自分に甘くなってしまいます。
そんな時は、自分を応援してくれている人のことも考えてみましょう。
家族をはじめ、色々な人の支えがあって、今の受験勉強があります。
あなたのことを、心から応援したいと思ってもらえるような姿勢・気持ちは伝わっていますか?
周りの人が、「自然と応援したくなる」ような姿勢は、頭ではなく心から生まれると思っています。
もちろん、受験は応援してくれる人のためでなく、自分のためにすることです。
でも、自分の夢や希望のために、本当に必死になる姿は、自然と人の心を打つのではないですか?
オリンピックが感動を呼ぶのは、そういう人たちの姿を目の当たりにするからなのだと思います。
その中で、感謝の気持ちを忘れずに、自分の希望にまっすぐに向き合って、26日間を過ごしてください。
さて、前置きが長くなりましたが、今日の朝刊で発表された「公立高校の志望校調査結果」をまとめたので、
掲載しておこうと思います。
参考までに、昨年の進路希望調査状況と、実際の出願結果も掲載しました。
出願は2月9日〜14日です。
この進路希望調査や、過去問の得点状況等が、出願する高校の最終決断材料になります。
昨年の結果からも、多くの受験生が悩み、志願先を変更したことがわかります。
大切なことは受験に悔いを残さないこと。そのために、私立のすべり止め校も受験したと思います。
もうすぐ、残り日数が25日になります。
明日は日曜日。有意義な1日にしてください。
それでは、Good Night‼
]]>
ご挨拶が遅れてしまいましたが、
塾生、保護者のみなさま、旧年中のご厚誼に深く感謝申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
プラス進研では昨日より新年の授業を開始いたしました。
そして、今日は公立入試まで50日の節目の1日でした。
授業後の課題演習では、今まで以上に集中して取り組めているように思います。
やっと、受験生らしく?なってきた(ちょっと遅い...)のかな。
今度の日曜日には、最後の会場模擬試験があります。
勉強に全力でエネルギーを注いでください。
今年も、「厳しくもぬくもりあふれる進学塾」に磨きをかけて、
子どもたちのたくさんの笑顔が生まれるように、
保護者のみなさまがご安心いただけるように、
精一杯頑張っていきたいと思います。
]]>
子どもたちに続けることの大切さを訴えながら、
その難しさを改めて実感し、反省している私です。
さて、来春の公立高校入試における、各校の学校設定検査の内容が公表されました。
といっても、13日に公表されているので、新鮮な話題ではなくなってしまいましたが...。
柏市の塾なので、まずは柏市が含まれる第3学区の各校の検査内容を見ていきます。
今春の入試と変更するのは、県立柏(普通・理数)と柏陵(普通)の2校3学科です。
県立柏は、面接を行っておりましたが「作文」へ変更、
柏陵は、面接と自己表現を行っておりましたが、「自己表現」のみに変更です。
県立柏が作文へ変更したことで、柏市内の進学校(偏差値60以上)では、
すべて「作文」が実施されることになります。
なお、県立柏高校の作文の詳細はまだ発表されておりませんが、
近隣で作文を実施している学校を参考にすると、
・東葛飾高校…500字以上600字以内(50分)、満点60点
・小 金高校…500字以上700字以内(50分)、満点10点
・柏 南高校…500字以上600字以内(50分)、満点20点
と、配点には若干の差があるものの、文字数や時間には差がありませんので、
同じようなものになるのかな…と、予想しています。(あくまで予想)
基本的に、作文を実施する高校は進学校です。
調査書の加点等も大きくありません。
ですので、県教委が作成する公立入試共通の
学力検査得点が重視されることに変化はないものと思います。
また、よく「作文の練習した方がいいですか?」
という質問を受けるのですが、
無理に時間を割いて、学力検査の対策を削るというのは疑問です。
(もちろん、時間に余裕があり、できるに越したことはない)
例えば、小金高校は作文の配点10点(今春)です。
これは数学の試験で2問多く正解する、
または、英語や理科、社会で3〜4問多く正解することと同じなのです。
どちらが、より効果的かを考えれば、一目瞭然ではないかと思います。
ただし、国語の試験問題には200字の作文が含まれますので、
短時間(10分以内)で200字程度の作文を書ける練習は必須です。
作文の練習を全くしなくてもよいということではないので、注意してください。
最後に、気になる話題としては、柏市からは受験できませんが、
県立千葉高校の学校設定検査です。
今春までは作文でしたが、来春は「その他の検査」となっており、
その内容は、「思考力を問う問題」ということです。
これは興味ありますね。
私が各方面からいただいた情報をまとめますと、
1、「思考力を問う問題」は県教委が作成する
2、令和3年入試(今春)から導入予定だった(コロナで見送られた)
3、「60分・100点満点」が想定されていた
4、試験の内容は「国語」「数学」「英語」の3教科
5、実施については、県教委が県立千葉へ提案?依頼?した
6、事前に、サンプル問題を公表する
ということがわかりました。
県立千葉は、言わずもがな県内のトップ校で、内申点も一切考慮しない、
実力一本勝負の学校です。
ボーダーライン付近の合否判定では、この検査の結果が影響することが
考えられるのかな...と予測しています。
さらには、令和5年入試(現中学2年生)以降の入試では、
県立船橋や東葛飾などのトップ校を中心に、「思考力を問う問題」を
実施する高校が増えていく(あるいは増やしたい)のではないか...(あくまで推測)
そんなことも考えられない訳ではありません。
いずれにしても、どのような検査になるのか、注目していきたいと思います。
以下に、第3学区各校の学校設定検査を一覧表示します。
こういう情報が出てくると、受験への緊張感も出てきますね。
受験生のみなさん!勝負の夏です!がんばりましょうね!
]]>
当日、ご参加いただいた方も、ご参加いただくことができなかった方も、ぜひご覧ください。
先生方のお話は、学校のPRにとどまらず、学びのヒントや学校選びのポイントなど、
改めて聞いてみても、参考になるものが盛りだくさんでした。
あの場ではメモしきれなかった、あらためて確認しておきたい!
先生の言葉を励みに、受験勉強に精を出したい!
など、いろいろな目的にご利用いただければと思います。
ご希望の方は、こちらの「お問い合わせ」ページよりお申し込みください。
お問い合わせ内容の自由記入欄に、「私立高校一斉説明会動画希望、第○部」とご入力下さい。
動画のURLをご案内いたします。
(ご希望いただかない限り、塾の勧誘等は致しません。ご安心ください。)
なお、会員の皆様は、会員専用ページにてご覧いただけます。
ご覧になりたい部のリンクより、アクセスしてください。
また、当日限定の資料集(写真)が、若干数ですが残っておりますので、
ご希望の方へ、1冊300円にて販売させていただきます。
ご近隣の方で、塾まで取りに来ていただける場合は、資料集と引き換えに代金を申し受けます。
郵送をご希望の場合は、別途送料250円が必要です。代金は銀行振込とさせていただきます。
配信動画同様、こちらの「お問い合わせ」ページよりご希望ください。
自由記入欄に「一斉説明会資料集希望、第○部」とご入力ください。
今後のイベント情報等については、
「常盤線沿線私立高校連絡協議会」のページから発信させていただきます。
次のイベント開催は9月19日(日)の「私立高校進学相談会」の予定です。
みなさんへ充実した情報をお届けできるよう、準備をしております。
こちらも併せて、よろしくお願いいたします。
]]>もっと定期的に更新していかなくては...と反省しきりの水野です。
今日(すでに昨日)は、高校入試説明会を実施しました。
中学校の実力テストの作成や、模擬試験「Sもぎ」を運営している、
株式会社総進図書様のご協力をいただき、今春の入試結果から、千葉県の入試制度まで、
わかりやすく説明していただきました。
会場は柏商工会議所、生徒のみなさんは制服での参加となり、
普段、私たちが話すよりも緊張感があったのでは…と思います。
また、お忙しい中、ご参加いただいた保護者のみなさまも、ありがとうございました。
今春は、コロナ渦での高校入試となり、例年とは勝手が異なることが数多くありました。
来春の入試も、さまざまな対策を行っての入試が想定されているため、
今春の事例から、ありがたいアドバイスもありましたね。
保護者のみなさまへも、受験に送り出す際のアドバイスもあり、参考になることが多かったと思います。
今春から変更された、気になる入試制度についても、丁寧な解説があり、
受験までの手続きや内申点の扱いや選抜方法、志望校選びの注意点についてもお話がありました。
さらに、今日の最新情報ということで、千葉県教育委員会より発表された、
今春の千葉県公立高校入試の平均点についても情報を得ることができましたね。
それに合わせて、最近の入試問題の傾向や学習法についても知ることができました。
会員の皆様は、会員ページより動画をご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
また、本日の配布資料については、中学1,2年生のみなさんへも配布いたします。
千葉県の公立高校入試では、中学1年生からの成績(内申点)を使用します。
入試は3年生になってからの話ではなく、中学入学と同時に始まっているのです。
高校入試を有利に進めていただくために、私たちの存在意義があります。
せっかく通塾していただいておりますので、最大限利用いただければ幸いです。
]]>
「〇〇高校なら推薦基準に届いたからそっちにしようと思うんですけど・・・」
最近、この種の発言をよく耳にします。
私は聞き返すことにしています。
私「第一志望の高校はどこだっけ?」
生徒「△△高校ですけど、推薦基準に足りなくて・・・」
私「推薦基準を満たさないと受験できないの?」
「だから〇〇高校を推薦で受けるの?」
生徒「・・・」
私「△△高校を一般受験すればいいだけの話ではないか!」
生徒「でも・・・」
私「一般受験で点数を取れば合格できる、それでいいじゃないか!」
生徒「うーん・・・」
まぁ、楽な方がいいよね。だって、苦労せずに合格するんだから。
それで、高校受験が終わったとして、あなたにとって高校受験とはなんだったのか?
後で振り返って、高校受験で何か成長したと思えるだろうか?
まぁ、合格という結果だけが残る。きっとそれだけですよ。
受験勉強から得たものは何も残らないでしょう。
また、自信がないのはわかりますよ。
では、その自信を持てるだけの努力を十分にしてきましたか?
先日の期末テストに向けても、「誰よりも精一杯やった」と胸を張って言えますか?
言えるわけない。
誰が見たって学習量が足りていないのだから。
そういう人に限って、毎日が以下の繰り返し。
●時間を決めても時間に来ず、遅刻しても平気な顔。
●勉強を始めたと思えば、時計ばかり気にして集中していない。
●わからない問題があると考えもせず、隣の友達に話しかける。
●挙句の果てには睡眠学習という名の居眠り。
●終了時間が来ると、喜びいさんで帰宅の途につく。
はい、お疲れさまでした!
もちろん、計画通りに進まない。
そうなんです、その場その場の自己満足で、勉強したつもりになって、
実際のところ、たいして勉強していないんです。
だから、自信なんかつくはずがない・・・
そもそもにおいて、受験というのは「合格」と「不合格」があるものです。
「合格」を前提に受験を語るなど、本来はあってはならないことです。
「不合格」という「リスク」を背負うからこそ、ひたむきな努力ができるのです。
ただ、これまでの努力の成果として、結果的に「推薦」という制度によって優遇される場合がある。
ここで勘違いしてほしくないのは、
「推薦」は結果論であり、努力が足りなければ「優遇」など受ける資格はないということ。
だいたい、志望校に入るための十分な努力もしていないのに、別の学校なら・・・と、
「推薦」という甘い汁を吸わせてもらおう、なんていう性根が間違っています。
「推薦」で受験できないなら、他の学校にしようなんて、すべての高校に対して失礼千万!
受験生を名乗る資格などありません。心からそう思っています。
いいですか、一般試験で合格基準得点を取れば「合格」です。
すべての受験生に与えられている、平等な権利です。
推薦で受験できなくても、合格の可能性が「0」になった訳ではありません。
それなのに諦めるのですか?
志望校への思いはその程度ですか?
これから受験までの時間で、できることは何もないのですか?
何のために塾に来ていますか?
「志望校に合格するため」ではないのですか?
努力が足りなかったことを自覚して、志望校合格のために努力すべきで、諦めるべきではありません。
今、この時点で諦めてしまうのは、自分自身への背信行為に他なりません。そう考えているのです。
私は毎年、受験生たちに思っていることがあり、講師1年目から、現在に至るまで変わりません。
それは、周りの人が「自然に応援したくなるような受験生」であってほしいということです。
周りの人の1人である私たちは、「仕事」「使命」として、受験生のサポートをしていますが、
「仕事」以上の価値を見いださせてくれるような、そんな魅力ある受験生に育ってほしいのです。
そして、そのような姿勢は、今後の長い人生でも、きっとプラスに働くでしょう。
たとえば、オリンピックに出場する選手が、「私は出れればそれでいい」「メダルなんかいらない」
なんていうことを、始まる前から発言していたとして、応援する気持ちになりますか?
実力は足りていなくても、世界と戦うために、ひたむきに努力をするアスリートに、
心を打たれて、自然と応援したくなる、そういうものではないですか?
人の魅力というのは、日常の姿勢からにじみ出てくるものです。
今の自分が、人に応援してもらえるような受験生なのかどうか、今一度、よく考えてみてください。
]]>
「東大合格者が語る『勉強の勘所をつかんだきっかけ』とその共通点」
というものがあり、とても共感できたので紹介します。
以下引用 週刊朝日(2020年11月6日号)
*******************************************
「テスト何点だった?」
「俺は90点。お前は?」
「負けた!」
早稲田アカデミーで、東大を目指す高校生が集まるクラスでの一コマだ。テスト返却のたびにこんな光景が見られる。「東大必勝コース」副責任者の古居美香さんは言う。
「テストの結果を言いたくない生徒は多いのですが、東大を目指す層でそうした生徒は少ない。逆に楽しそうに話します。点数が低いことで劣等感を抱くのではなく、『お前すごいな、俺も頑張ろう』と考える生徒が多い。勉強から楽しみを見いだすのが得意です」
受験テクニックも重要だが、より本質的に大切なのは学びへの意欲だ。
「東大に合格する人の共通点は、自分から幅広く学ぶこと。東大入試に求められる思考力の基礎があります。こうした生徒は、私立の中高一貫校に通っていなくても、合格するチャンスは十分にあります」(古居さん)
*******************************************
これ、非常に重要なことだと思うのです。
正直、地域密着の個人塾では、東大に合格するような奇才天才に巡り合うことは少ないですが、
成績が大きく伸びる子どもに共通していることは、「競争心」があって、そこにつまらないプライドがないことです。
競争相手がより高い点数であったときに、相手を称えて「次こそは自分も」と考えられることは大切です。
また、相手のミスで自分が勝ったとしても、そこに満足することなく、謙虚に努力できることも重要です。
このように考えているので、プラス進研の授業では、確認テストの点数は生徒自らが「口頭申告」するスタイルを貫いています。
そこから自分が何を学び、次にどうするか、自ら考え行動できるようになる生徒は、やはり飛躍的に成績が上がっていますし、
高校進学後も順調に成績を伸ばして、難関大学に進学していく生徒を数多く見てきました。
記事の通り、公立中学からでも難関大学を目指せるような学習の基礎を築くことは可能なのです。
]]>
と言っても!
3年生は毎日塾に来て、「受験勉強」と「定期テスト対策」を両立しているので、
今日に限って「何か特別なことをする」ということはないのですが・・・。
というよりも、受験勉強は定期テストの対策にも十分になっているはずです。
ただ、定期試験まで残り5日となったタイミングですから、やはり気になる気持ちはわかります。
だから、直前の土曜日だけは「定期テスト対策」の日としています。
テストを迎えるにあたって、「現状の実力(得点力)を知る」ことが非常に重要です。
そこで、これまでの取り組みの成果を、「得点化」していきます。つまり、確認テストの嵐、嵐。
しかも、同じ範囲でも数々のテストをこなします。ワークの繰り返しだけでは実力は測れません。
なぜなら、ワークは繰り返して説いているうちに、問題と解答の順番をリズムで覚えてしまいますから。
同じことを解答するにしても、様々な角度から問われても対応できる力が必要です。
そしてこのテスト結果が、残りの時間を有意義に使うための資料となります。
タイトルに「実力以上のものは出ない」と書きました。
たとえば、今日の確認テストで、全範囲の平均得点が70%であったとします。
つまり、現状の実力(完成度)は70%程度ということです。
明日、試験を受けるとすれば、100点満点で70点は期待できても、
80点以上は期待できません。もし取れたとすれば、神がかり的な・・・奇跡です。
「奇跡は、努力の結果として起こり得る」という話がないわけではありませんが、
そういう議論をしたいわけではないのです。
あくまでも確率論ではありますが、様々なテストを受けていく中での平均値が70%ならば、
その「様々なテスト」の1つである「定期テスト」でも70%というのが普通の流れです。
要は、定期テストだって、数あるテストの1つに変わりはなく、
作問者の顔やクセが見える(学校の先生ですから)という部分で、若干有利であるだけです。
さらに言えば、「奇跡」というのはあくまでも結果論ですから、
「奇跡」ありきで、テストを迎えるというようなことがあってはならないわけです。
だから、やはり実力(得点力)を高める勉強を心がける必要がある。これは明々白々です。
特に受験生は受験勉強もあって、定期テストの勉強だけしていればいいのではありません。
限られた時間の中で、最大の効果を導くために有効な勉強、それは、とにかくTel帳を解くことです。
Tel帳(全国高校入試問題正解)には、47都道府県すべての入試問題が掲載されています。
入試問題だからと言って、すべてテスト形式(1県ごと)で解く必要はありません。
今回の試験範囲の内容に絞って、ピックアップして取り組んでみることで、定期テスト対策にもなり、
今学んでいる内容の「入試における出題傾向」も同時に知ることができます。
すなわち、定期テスト対策と受験勉強が同時にできる!一石二鳥ではありませんか!
「テスト勉強=学校のワーク」と思って勉強している受験生のみなさん、
量はとても大切ですが同時に「質」も考えながら勉強するようにしましょう。
(学校のワークをやるな!と言っているのではありません、そればかりに固執するなと言っています)
一部、「今回のテストは難しくして平均点を下げる」と言われた教科もあるようです。
どうしたら平均点が下がるか?
これまでの試験問題がワーク中心であったなら、ワーク中心でなくするだけで平均点は下がります。
記号選択が中心であったなら、記述問題を増やせば平均点は下がります。
どんな問題も、Tel帳には載っていますよ。やらない手はないのではないですか!?
]]>
後ろ姿に覇気がないので、すぐに何か落ち込んでいる?のは感じました。
「今日は学校から直接じゃなかったね、遅かったじゃん?」
と声をかけると、
「今日はちょっと気分が・・・」
聞くところによると、定期テスト返却があり、結果が思わしくなく落ち込んでいるのだとか。
私の感想。弱い。これでは強くなれない。
テストの結果が悪かった。
その後の姿勢として、最も前向きなのはどれでしょう?
1、平均点も下がったから仕方ない、テストが難しかったなど、
外部要因にしてヘラヘラしている。
2、落ち込んで何をする気にもなれず、部屋に閉じこもる。
3、悔しさのあまり、人目もはばからず、できなかった問題を反復練習する。
様々な分野で「一流」と言われる方々を想像してみてください。
うまくいかなくて、1や2のような行動を晒す人を知っていますか?
私は知りません。うまくいかず、猛練習して這い上がろうとする人は知っています。
そういう方々が一流になり、特集を組まれ、物語としても人の心を打つのです。見ていてすがすがしい。
勉強は、人の心を打つために行うわけではありません。
あくまで「自分のため」にすることです。
だから、「他人からどう見えるか」なんて気にする必要はありませんが、
「前向きに」取り組むことはとても重要だと思うのです。
そういった個人の姿勢が、結果として人の心を動かしている、そういうことではないですか。
受験生は、この時期のテスト結果には敏感になるでしょうが、
「失敗した」と感じたことから、次はどう行動に移すのかが最も大切なはずです。
失敗を怖がらず、失敗を自分のものにすべきです。
間違えてしまった問題はあなたの財産です。
その財産は使い方次第でもっともっと大きくなります。
頭でわかっていても、身体が動かない?そんなことありませんよ。
そういうあなたのために、「塾」があるんです。塾に来てください。
勉強するしかやることはありませんよ!?
よく、子どもたちにも話すことですが、プロ野球選手だって、年間打率3割でスター的な存在です。
3割ですよ?10回打って、ヒット3本のペースでスターです。
成功することの難しさを物語っていると思いませんか?
今日ヒットを打てなくても、すぐに次の試合があります。打てない原因を考えて、練習あるのみです。
落ち込んでいる時間などありませんよね。
人間、百発百中なんてものはないわけです。もっと前向きに、チャレンジしてほしいものです。
人はチャレンジした数、経験した数だけ強くなるものです。
カッコ悪くても、「泥臭くさい努力」が必要なこともあるのです。
受験生は、1年後の自分がどうありたいか、そのために今は必死に勉強して、
ファイティングポーズは崩さないでください!
そして、入試本番でホームランを打てれば最高にカッコいいじゃないですか!
最後に、精神論は賛否あるでしょう。承知の上で書いています。
しかし、時には、精神論が必要な時もあると思います。
受験は精神的に強い者が勝利するのです。(受験に限らず何事もですかね・・・)
]]>
塾長の水野です。
そろそろ書き込まなければ、書き込まなければ…と心の中で呟きながら、
何ヵ月かの月日が流れてしまいました・・・。
さて、先日9月19日に、「常磐線沿線私立高校一斉説明会」を主催させていただきましたが、
その際に各高校からご提供いただきました学校案内(パンフレット等)が残っております。
塾生(中学生)のみなさんには各校1部ずつ差し上げましたが、まだ在庫がございます。
資料の足りていない受験生や、これから高校探しを始める中学2年生、1年生の方へ差し上げたいと思います。
ご希望の方は、こちらの「問い合わせフォーム」より、「高校パンフレット希望」と入力してご連絡ください。
こちらから、受け渡しの日時等について、メールにてご連絡を差し上げます。
なお、受け渡しにつきましては、原則として当塾へご来塾いただく形となります。
(着払いでも構わないので配送を希望される方は、宅配便にてお送りします。)
学校の情報はホームページ等でも見ることができますが、紙のパンフレットもまだまだ健在です!
パンフレットにしか掲載されていない情報(在校生や卒業生のインタビューなど)もあったりします。
受験生にとって情報収集はとても大切です。
色々な情報を手に取って、高校生活3年間のイメージを膨らませてみてください!
【パンフレットのある学校】
共栄学園高校、光英VERITAS高校、駒込高校
専修大松戸高校、千葉商科大学附属高校、中央学院高校
土浦日本大学高校、東洋大学附属牛久高校、二松学舎大学附属柏高校
日本体育大学柏高校、流通経済大学付属柏高校、麗澤高校
また、常磐線沿線私立高校一斉説明会で当日に配布いたしました資料集も在庫がございます。
(詳細はこちらをご覧ください。)
こちらは、会場限定のオリジナル資料集ですので、塾生と当日会場にお越しいただいた方を除いて
有料とさせていただきます。ご容赦ください。
以上、プラス進研からのご案内でした。
]]>当時は、若干の反抗期?もあり、お母さまはMさんに手を焼いていたという状況で、ご相談を受けました。
入塾テストの結果、偏差値は42。
定期テストでは320点くらい(平均点程度)とれていたので、この結果にはお母さまも本人もびっくり!していたのをよく覚えています。そして半ば強制的に?塾に入りました。
ですから、心を開いてくれるまでには、少々時間を要しました。
こういったお子さんは、あまり足を踏み込みすぎてもよくないので、基本的には私たちの本業である『授業』の中で、引きつけることを考えて接していきました。
授業中の姿勢、ノートのとり方、字の個性には、性格による癖が出ます。
そこで、「こうしないと気になっちゃうタイプ?」なんて言いながら、「この方が見やすくない?」など、アドバイスをしながら、距離を縮めていきました。非常に繊細なお子さんでした。
少しずつ心が開き始めた頃、面談をしました。
といっても、堅苦しい面談は息が詰まるので、リラックスしたものですが…。
Mさんは堅苦しいものを想定していた(面談といわれれば当然ですね)ので、世間話たっぷりの面談は、呆気にとられたようですが気持ちが楽になったのか、Mさんは堰を切ったように話してくれました。
「私、科捜研で働きたいんです!」
小学生の頃からずっと思っていたそうです。
しかし、それに対する努力をしているわけではありません。
が、私が『チャンス!』と思ったのは言うまでもありません。夢を持つことはすばらしいことです。
成長への一歩目を踏み出すことができます。
そこで、次のような宿題を出しました。
1、科捜研で働いている人たちはどんなスキルを持っている?
2、そのスキルはどうすれば身につくの?
答えをMさんは持ってきました。
物理学、薬学、教育学、生物学、心理学など、さまざまな分野の専門知識が必要だということ、
さらに、法医学や心理学、物理学などの大学院に進み、より深く専門分野を研究すると有利であることもわかりました。
この時に初めて、大学受験やその先の未来を意識して高校を選択することの大切さを知ったのです。
「大学に行って夢に近づきたい!」
]]>
さて、昨日は公立前期選抜の合格発表でした。
受験生とそのご家庭では、悲喜こもごもあったと思います。
が、後期選抜を受験するみなさんにとっては、残りの10日間が正念場です。
前期選抜のことは忘れて、気持ちを切り替えて準備を進めてください。
そして、前期選抜で合格したみなさんにお願いです。
自分は「〇点とって合格した」とか「●さんより点数低かったのに合格だった」といった種の
発言は控えていただくようにお願いします。
前期選抜では学力検査だけでなく2日目の検査結果含まれていますし、
みなさんの思っている点数は自己採点なので不確定です。
後期選抜の発表が終わってから「得点開示」の期間があります。
それまでは、後期選抜を受験する人が集中できるような環境を作ってあげましょう。
次に、後期選抜を目指すみなさんは、25日に出願をすることになります。
基本的には、前期と同じ高校に出願する人が多いと思いますが、ここで変更する人も少なからずいるでしょう。
ただし、26日と27日(午前まで)に志願変更ができる時間もあります。
今週末は連休もありますから、家庭内でもしっかり相談を重ねて、
受験生本人はもちろん、ご家族も納得して受験日を迎えられるよう、焦らずに検討してほしいと思います。
(連休中に、25日夕方に発表される「志願倍率が〇倍を超えたら志願変更する」といった目安を
決めておくとよろしいかと思います。)
そこで、柏市周辺の主な高校について、後期選抜の見通しを立てましたので、
参考にしていただけらばと思います。ただ、あくまでも統計上の確率論です。参考までにお願いします。
後期選抜の志願者数は、前期選抜の非内定者数(=前期選抜受験者数ー前期合格者数)のうち、
例年、どの程度の割合で再受験しているか(再受験率)をもとに、予測することが可能です。
ただし、再受験率と言っても、東葛飾のようなトップ校は純粋な再受験者ですが、
それ以外の高校については、上位の高校からの流入者も含んでいますので注意してください。
以下、
高校名
前期非内定者数・後期志願者数・志願率で表記していきます。
]]>
いよいよ、公立前期選抜まで1週間となりました。
先ほど、志願者数と志願倍率も発表され、緊張感も高まってきたのではないでしょうか。
さて、残り1週間の過ごし方について、少し書きたいと思います。
ただ、「すごい奇跡が起こる」とか「合格の魔法」とか、そういうことは、一切ありません。
残念ながら、入試において魔法などあるはずがりませんから。
1、今まで通りの受験勉強を継続すること・人を気にしすぎない
直前だからと言って、特別なことをする必要はありません。
むしろ、特別なことをすると、新しく「わからない」ことが出てきてしまい、
むしろ不安になってしまうかもしれません。
人がやっていることを見たり、聞いたりしても、気にしてはいけません。
最後は「自分の力」を信じることが大切です。
万が一失敗するのでも、「人のマネで失敗する」のと「自分の方法で失敗する」のとでは、
どちらが悔いを残さずに済みますか?考えてみてください。
とにかく、この1週間で爆発的に学力が上がるなんてことはないのですから、
確実に得点できる科目(知識事項)を中心に取り組んでいきましょう。
2、倍率を気にしない
受験生なら倍率が気になるでしょう。
高倍率なら不安になるかもしれませんし、少しでも低ければ安心や期待につながるでしょう。
しかし!それを気にしたところで、志願者が増えるわけでも減るわけでもありません。
出てしまったものは変わらないわけですから、確認だけして、「余計なことは考えない」が得策です。
入試は、当日の試験で自分が1点でも多く取れればいいのです。
だから、その不安や緊張を忘れるために今すべきことは、「今まで通りの受験勉強」です。
3、今は後期のことを考えない
今は前期で合格することだけを考えるべきです。
「後期もあるや」と思っていると、本当に後期選抜があなたを待っています。
前期選抜が終わって、自己採点をした後に、切り替える。それが強い受験生であるはずです。
4、体調管理も実力のうち
インフルエンザになって別室受験する人が毎年います。
申し訳ないですが、それも実力のうちです。同情なんてしたことありません。
1週間後に試験を控えていることはわかているのですから、それらしい生活をするだけです。
「緊張して食事がのどを通らない」なんていう人もいるかもしれません。
それも実力です。十分な対策ができていない・準備ができていないから、
そのような状況に陥っているのです。最後の1週間、やれることをやるだけです。
少し、厳しいことも書きましたが、
志願者数的に難しい状況になる高校もあるでしょう。
だから、その中で戦えるだけの精神力が必要なのです。
「君ならできる、合格するよ」なんて甘い言葉で合格できるなら、
入試なんて必要ない、そうではありませんか?
「今の君では不合格だ、ワッハッハー」くらいのことを言われても、
自分を信じて立つことができる、そういう人が最後は笑う。
それが勝負の世界だと思います。
では、「悔いが残らない最後の1週間」を過ごしてください。
]]>公立前期選抜まで残り2週間(14日)です。
短いと思うか、まだ時間があると思うか、その意識だけでも「できること」の範囲が変わります。
そこで、残り2週間でできる「効果的な対策」について書きたいと思います。
多くの人が取り組んでいるであろう「過去問」は、継続して解いていきましょう。
しかし、同じ問題が出るわけではないので、過去問だけ解いていても、正直なところ効果的とは言えません。
過去問は、あくまでも「現状の実力」をみるためのもので、
受験校の合格ライン(年によって違うが)に届いいるかどうかを確認するのに必要です。
さて、過去問の合間に何をするか?ここが肝だと思います。
今回はその話が中心ですが、前提として押さえておいてもらいたいことがあります。
それは、各教科の特性です。
?思考系科目:国語・数学
?知識系科目:英語・理科・社会
思考系科目は、試験問題によって難易度が変わりやすく、上位の受験生でも苦労する可能性があります。
「当日の対応力」がどうしても問われてしまうからです。
このような教科に限られた残り時間で比重をかけるのはおすすめできません。
というわけで、知識系科目である3教科がメインとなります。
その中でも、社会と理科は、若干の思考問題(計算やグラフなど)があるものの、
知識問題の割合が高く、その出来が得点を大きく左右します。
ですから、社会と理科に比重をかけるのがおすすめです。
次に、そこまで理解できたら、「何をするか」です。
塾では「塾のテキスト」や「用語集」などいろいろと指示があるのかもしれませんが、
私がこの時期に最もおすすめできるのは「中学校で配布されている教科書ワーク」です。
(これは10年以上、ずっと変えずに指示しています。)
入試問題は「教科書」をベースに作られています。
だから、塾のテキストや参考書類にある「よく出る問題」ではないものが出てくるのです。
もちろん、数は多くありません。しかし、知識問題であることは変わらないので、確実に得点したいのです。
教科書ワークなら、教科書に出てくる知識もしっかり出てきますから、
3年間分の教科書を読みつぶすよりも効率が良いと言えます。
教科書ワークに取り組む際のポイントは、時間をかけすぎないことです。
知識事項の確認がメインですから、「基本問題」(用語を答える1行問題)だけで構いません。
(実践的な問題は、過去問やTel帳(全国の過去問題集)を使う方がよい。)
1単元当たりの制限時間をしっかり決めて、短時間で復習していきましょう。
苦手なところは、複数回転すればよいです。こうして知識事項を総整理します。
いくら教科書ワークと言っても3年間分ですから、なかなかの分量です。
1日に10ページ、20ページ進めるくらいの覚悟を決めて、取り組んでいきましょう。
特に、記憶から消え去ってしまいがちな1年生の内容はポイントになりますよ。
模擬試験の監督をしていて、1年生の知識内容で失点する受験生の多さに驚くことがなくなりましたから。
人生の中で、高校入試直前の2週間は『今』しかありません。
思い残すことなく試験会場に向かうことができるよう、
1年後、希望する高校で充実した高校生活を送っている自分を思い描いて、
前向きに2週間を過ごしていきましょう。
]]>
今朝の新聞にて、令和2年度千葉県公立高校入試の進路志望状況が発表されました。
全日制の志望者は37,304人で倍率は1.15倍となりました。
昨年が1.16倍でしたので、ほぼ昨年並みと言えると思います。
この調査結果を参考にして、毎年、多くの受験生が実際の出願先を決定しています。
ここでは、学校別に、実際の前期選抜出願者数・志願倍率を予測していきます。
あくまでも予測ですが、例年の傾向を鑑みて計算していますので参考程度にはなると思います。
但し、倍率を気にするばかりではなく、各自の責任において、最終的な志願先を決定してください。
なお、塾生には塾生向けの予測詳細を配付しましたので、そちらをご覧ください。
なお、柏市の塾ですので、予測は第2学区、第3学区の主な高校とさせていただきます。
見方は、
◆「高校名」 「1月の志望者数」「 前期倍率」 (進路志望調査より)
「過去6年間の出願率平均」(対志望者数)
平均出願率で割り出した「予測出願者数」・「志願倍率」
の順で掲載していきます。
◆県立船橋高校 志望者数845名 前期倍率4.32倍
過去6年間の出願率平均は、83%です。
予測出願数700名、志願倍率3.64倍 となります。
依然として人気です。志望者数も過去6年をさかのぼっても最多となりました。
非常に厳しい入試となるでしょう。
◆薬園台高校 志望者数384名 前期倍率2.28倍
過去6年間の出願率平均は、92%です。
予測出願数353名、志願倍率2.10倍 となります。
人気の下落が止まりません。志望者数は過去6年で最低を更新しました。
昨年の出願率は96%でしたから、今年もそのくらいになるかもしれません。
ちなみに、96%で計算すると、368名、2.19倍です。
◆船橋東高校 志望者数429名 前期倍率2.23倍
過去6年間の出願率平均は、100%です。ほぼ同数が出願しています。
予測出願数432名、志願倍率2.25倍 となります。
昨年と比べて100名近く増加しています。3年前、4年前の水準になりました。
6年間の出願率は96%〜108%ですので、比較的安定しています。
◆八千代高校 志望者数460名 前期倍率2.74倍
過去6年間の出願率平均は、92%です。
予測出願数423名、志願倍率2.52倍となります。
6年間の出願率が87%〜95%と安定した高校です。
◆津田沼高校 志望者数613名 前期倍率3.19倍
過去6年間の出願率平均は、93%です。
予測出願数570名、志願倍率2.96倍となります。
今年の入試で最も読みにくい高校ではないでしょうか。注意が必要です。
昨年よりも160名ほど増えており、過去6年間でも志望者が600名を超えたことはありません。
同様の例として、柏の葉高校も人気の急上昇で敬遠ムードが出ていて、出願率が一昨年86%程になりました。
同じように考えると、527名、2.74倍となります。これでも厳しいですが。
◆国府台高校 志望者数551名 前期倍率2.86倍
過去6年間の出願率平均は、95%です。
予測出願数523名、志願倍率2.72倍です。
国府台高校も出願率が92%〜100%と安定した学校です。
◆国分高校 志望者数387名 前期倍率2.02倍
過去6年間の出願率平均は、93%です。
予測出願数は360名、志願倍率2.03倍です。
近年、厳しい入試が続いたので敬遠されたでしょうか。180名近く減らしています。
◆小金高校 志望者数621名 前期倍率3.22倍
過去6年間の出願率平均は、89%です。
予測出願数は552名、志願倍率2.88倍です。
平成28年を除いて、平成26年以降600名以上の志望者を集めています。
ここ2年間は、やや出願率が下がっていますので、もう少し緩和するかもしれません。
◆松戸国際高校(普通科) 志望者数388名 前期倍率2.69倍
過去6年間の出願率平均は、85%です。
予測出願数は330名、志願倍率2.29倍です。
近年の厳しい入試で敬遠されたでしょうか。4年ぶりに400名を割り込みました。
出願率が少し上がるかもしれません。ただ、5年間の出願率は83%〜91%と安定しています。
◆市立松戸高校 志望者数446名 前期倍率2.65倍
過去6年間の出願率平均は、91%です。
予測出願数は405名、志願倍率2.41倍です。
昨年、非常に厳しい入試となり注目を集めました。今年は一昨年並みです。
過去5年間の出願率は92%〜96%で安定しています。昨年も92%でした。
◆県立松戸高校 志望者数229名 前期倍率1.89倍
過去6年間の出願率平均は、97%です。
予測出願数は222名、志願倍率1.85倍となります。
出願率が90%〜108%と幅があり、読みにくい学校の1つです。
募集定員が少ないので仕方がないのですが…。
◆松戸六実高校 志望者数406名 前期倍率2.11倍
過去6年間の出願率平均は、99%です。
予測出願数は400名、志願倍率2.08倍となります。
一昨年並みの志望者数になりました。昨年が緩やかでしたから、隔年現象と言えます。
平成28年を除いて、出願率は94%〜99%と安定しています。
◆鎌ケ谷高校 志望者数551名 前期倍率2.86倍
過去6年間の出願率平均は、92%です。
予測出願数は507名、志願倍率2.64倍となります。
一昨年、昨年と約600名の志望者でしたので、少し敬遠ムードがありそうです。
しかし、依然として高い人気を得ていると言えるでしょう。
出願率は例年90%〜96%でしたが、昨年は87%とかなりの流出がありました。
◆東葛飾高校 志望者数481名 前期倍率3.31倍
過去6年間の出願率平均は、95%です。
予測出願数は457名、前期倍率3.17倍となります。
昨年から併設中学からの入学者があり、高校入学の定員が減りました。
その影響で、昨年かなり敬遠されましたが、今年は50名ほど回復しています。
前期選抜は3倍を超える厳しい入試となる予想です。
◆県立柏高校 志望者数398名 前期倍率2.36倍
過去6年間の出願率平均は、89%です。
予測出願数は355名、前期倍率2.11倍となります。
最近4年間、志望者数は400名前後で推移していて、今年も大きな変化なしです。
小金の人気が上がって、落ち着いてしまったように感じます。
出願率は85%〜93%で、比較的安定感のある印象です。
◆柏南高校 志望者数607名 前期倍率2.80倍
過去6年間の出願率平均は、95%です。
予測出願数は577名、前期倍率2.67倍
鎌ケ谷高校と同様、例年人気のある学校です。
3年前に一度落ち着きましたが、2年前から志望者数570名超、今年は5年ぶり600名に回帰しました。
過去6年間の出願率は91%〜98%と比較的安定しています。
◆柏中央高校 志望者数360名 前期倍率1.64倍
過去6年間の出願率平均は、101%と流入超過です。
予測出願数は371名、前期倍率1.93倍となります。
志望者数は過去6年で最も少なく、全体定員で考えると倍率は1.00倍です。
今年は柏南の影響もあり、確実に流入超過でしょう。予測は出願率103%で計算しました。
もう少し増えるかもしれません。
◆柏の葉高校 志望者数455名 前期倍率3.16倍
過去6年間の出願率平均は、93%です。
予測出願数は400名、前期倍率2.77倍となります。
2年前から一気に志望者数が伸びました。(391名→474名→472名)
今年は昨年よりは少し少ないですが、依然として人気があります。
最近2年間は出願率が86%→87%ですので、今年は88%で計算しました。
◆流山おおたかの森高校 志望者数408名 前期倍率2.13倍
過去5年間の出願率平均は、97%です。
予測出願数は396名、前期倍率2.06倍となります。
平成26年だけ出願率が76%なので、平成27年以降5年間の平均出願率で計算しました。
5年間の平均出願率は93%〜109%です。(109%は昨年)
昨年と比べて40名ほど志望者が増えました。
また、柏の葉高校との絡みも出てくるので、読みにくい高校の1つになっています。
◆我孫子高校 志望者数294名 前期倍率1.53倍
過去6年間の出願率平均は、106%です。
予測出願数は312名、前期倍率1.63倍となります。
全体定員に対しての志望者数で考えると、3年連続で1.00倍を割っています。
我孫子市で320名という募集定員が大きすぎるのかもしれません。(地理的条件)
平均出願率は102%〜113%で、毎年流入超過となっています。
◆市立柏高校 志望者数269名 前期倍率1.60倍
過去6年間の出願率平均は、104%です。
予測出願数は280名、前期倍率1.66倍となります。
志望者数が3年連続で全体定員の280名に届いていません。
平均出願率は99%〜107%で安定しています。
◆柏陵高校 志望者数404名 前期倍率1.87倍です。
過去6年間の出願率平均は、99%です。
予測出願数は400名、前期倍率1.85倍となります。
平均出願率は98%〜103%で安定している高校です。
特別大きな変化はないものと思います。
以上、主な高校の出願者数と前期倍率を予測してみました。
鵜呑みにしすぎない程度に、参考になさってください。
千葉県教育委員会より、令和3年度千葉県公立高校入試の日程が発表されました。
現中学2年生が受験する日程です。
公立高校入試一本化の初年度になります。
◎出願(願書受付)…令和3年2月9日(火)〜2月12日(金)
※12日(金)は午前中のみの受付
◎志願変更期間…令和3年2月17日(水)、18日(木)
◎本試験…令和3年2月24日(水)、25日(木)
※1日目は「国語」「数学」「英語」、2日目は「理科」「社会」と各校独自の検査
※各教科50分間(英語のみ60分間)
◎追試験受付期間…令和3年2月26日(金)、3月1日(月)
※インフルエンザ等で本試験を受験できなかった受験生が対象
◎追試験日…令和3年3月3日(水)
◎合格発表…令和3年3月5日(金)
以上が報道発表の内容です。
概ね想定通りになりました。
試験日が現在の後期選抜の日程に近いですが、中学校の授業充実という側面から考えても、
併願の私立高校受験(特に都内私立)との間隔を考慮しても、いい塩梅なのではないでしょうか。
ただ、千葉県の私立高校の入試日程は変更がないようですので、
私立単願の受験生と公立志望の受験生で、温度差が出てしまうかもしれません。
近年は私立単願の割合が上がっていますから…。
できることなら、私立高校の入試日程も再考していただきたいところです。
もちろん、難しいのは承知しています。特に中学校を持つ私立高校は日程の調整が大変でしょうから…。
また、願書受付が現在よりも1日延びて、3日間になりますね。
これは、いくつか考えられる要因(私の推測)がありますが、
?志願倍率の報道発表と新聞掲載をスピーディーに行うため
?都内私立高校を併願する受験生(2月10日〜試験)を考慮
というところでしょうか。
基本的には初日の出願が一番多いでしょうから、取りまとめに余裕ができます。
なお、選抜方法については、現在の前期選抜に近いものが想定されているようです。
いずれにしても、選抜方法を含めて、最近お騒がせ状態の大学入試のようにならないことを祈ります。
受験はあくまでの受験生のためのものですから…。
]]>
これは、誰しもが抱いたことのある感情ではないかと思います。
そして、何とか机に向かってみるのですが、ただ闇雲に勉強してもうまくいかないことが多いものです。
そこで、成績が伸びるお子さんの共通点から見える、「学力向上の5原則」についてお話しします。
この5原則には「精神的なもの(心構えのような)」と「技術的なこと」が含まれていて、
これらがうまくかみ合ったときに、学力の飛躍的向上がもたらされるようです。
【その1】勉強が楽しく感じられる(いつの間にか勉強している)
これがすべての大前提です。でも、勉強は楽しいと感じられないかもしれません。だから工夫が必要です。
スポーツ選手が「ゾーンに入る」という言葉を使うのを聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、
これは何かに「夢中になって取り組んでいる」「集中力が高まり、活動に没頭している」状態のことです。
このような究極の集中状態は、スポーツ選手に限って起こる現象ではありません。
仕事や、勉強、ダイエットなど、あらゆる場面で、「ゾーン」に入ることは可能です。
ゾーンに入るためには、7つのコツがあります。
A、夢中になれる「ゴール」(夢や目標)を持つ
マラソンの選手は42.195?先にゴールがあることを知っています。
だから、過酷な状況を乗り越えることができるのです。ゴールのないマラソンなんて、誰も走りたくはないでしょう?
自分は何がしたいのか、どうなったらうれしいのかという、夢があると、ワクワクしますし、エネルギーが高まります。
それが叶うかどうか?なんてことは気にする必要はありません。夢を持つこと、夢について考えることが大切です。
B、「好き」という感情を大切にする
やらなくてはいけないことを行うときには、他に好きなものや、好きな食べ物のことなどを考えて、気分を楽しめる状態に近づけてから、取り組みます。
「好き」の感情から入ることで、これから行動することの嫌な面に目を向けるのではなくて、好きな面にフォーカスできるようになります。
そして、楽しむことで、集中状態に入ることができます。
C、行動する前に「準備」をしっかり行う
目の前のことに集中するために、まずは環境づくりです。
自分が集中して打ち込めるような環境、習慣づけができる環境を整えましょう。
必要なものを準備する、気が散る要素を整理するなど、集中できる環境を、常に準備しておくことで、気が散るリスクを抑えることができます。
自宅の自室でも構いませんし、塾や放課後の教室でも構いません。本人が「勉強する」習慣をつけられればOKです。
D、成功のイメージをしてから始める
これは受験生によく話すことの1つです。
イメージは、自由ですので、現在の状況に左右される必要はありません。
イメージによって、前向きな、楽しい感情を作り出すことができれば、パフォーマンスは高くなっていきます。
一流のスポーツ選手ほど、常に、上手く行ったときのイメージをしていると言います。
テストを受ける前にも、問題をすらすら解いているイメージトレーニングをしてみるとよいでしょう。
E、「今」をどのように生きるか
余計なことをあれこれ考えずに、今、目の前のことだけをするということです。
目の前のことに没頭して、周囲が一切気にならなくなった状態が「ゾーン」なのですから、「今、何をするのか」を自分の心に問い掛けて、
そのことだけを選択することが、自分を集中状態へと導いていくことになります。
もちろん、過去のミスを分析する時間や、未来の計画をする時間も必要です。
そのときは、分析や計画をすることに、100%フォーカスします。
「今」を生きるというのは、その時行うべきことに全身全霊を傾けるということですね。
F、自分の力を「信じる」(自分ならできる!)
「ゾーン」に入るのがうまい人は、まず、「自分を信じる」ということを意識的に行っているといいます。
うまくいく根拠はなくても、自分を疑うよりも、自分を信じた方が前向きに取り組むことができるでしょう。
G、短い時間の期限を決める(ダラダラと取り組まない)
問題集の見開き1ページに取り組むとします。全体を見て、どのくらいの時間がかかるか考えます。
30分と思ったとしましょう。制限時間は「20分」、「30分」、「40分」どれにしますか?
答えは「20分」です。自分を追い込んで取り組む方が、脳の回転数が上がり、集中が高まります。
以上の7つを心がければ、あなたもきっとゾーンに入って勉強できます。まずはチャレンジしてみましょう。
]]>
よく、「机に向かう時間は長い」「〇〇時間勉強した」という話も伺います。
申し訳ないですが、それは「自主学習量」を確保することの本質からかけ離れています。
「どれだけの経験量(学習実績)を積み重ねたか」
これが最も大切なことです。
ここで言う「自主学習量」とは、
]]>
定期テストの点数や順位に執着する考え方こそが、学力の低下を招いています。
PISA調査で読解力が低下していると公表されましたが、
その他の項目「数学的リテラシー」と「科学的リテラシー」においても順位を下げました。
つまり、大学入試改革、教育改革と言っていますが、学力が伸びるどころか、低下しているのです。
よく、塾のチラシで「定期試験の点数『〇〇点UP』」といったキャチコピーを目にしますが、
私は内心、『またやってしまったったな…』と思っています。
なぜなら、「学力向上」を目指すべき塾が、「学力」の本質を見失うような指導を当然のごとく行い、
それがあたかも正義とでも言わんばかりに、宣伝に利用しているわけですから。
定期試験の得点を伸ばす指導では、これからの社会で必要な「考える力」は育てることは難しいでしょう。
逆に、マニュアル通りにロボットのごとく作業する人が世の中にあふれてしまうかもしれません。
それはなぜか?
考えなくても大人が示した答えを覚えておけば良いからです。
それだけで得点は大きく変わります。これが定期テストです。
ですから私は、定期テストを「短期型記憶力確認テスト」と考えています。
では、高校入試で問われる力は何か?
]]>
少々、乱暴なタイトルになってしまいました…。
今日は学習姿勢を身に着けて、成績を向上させるためのお話です。
2学期に入って、成績が飛躍的に伸びている子が何人もいます。
中学1,2n年生では学校の順位が30番伸びた、40番伸びたという子たち。
驚くことに、1学期300点ほど→2学期期末430点超という子も!あっぱれ!
3年生では、模試の偏差値が春に比べて10近く伸びたという子たち。
まぁ、3年生に入ってからの偏差値の伸びについては、
私たちは当然のことと思っているので、自慢するには値しないのですが…。
印象的なのは、数学が苦手で、毎週土曜日に補習(授業週2+補習1回)で呼んでいた子の
定期テストの成績が気づかないうちに伸びていたことです。
家ではなかなか宿題に取り組むことができなかったりするので、
本人は渋々ですが、土曜日に塾で課題に取り組んだりしていました。
繰り返すことの大切さを実感してくれていると嬉しいのですが…。
また、そうしているうちに、自宅学習ができるようになってもらいたいものです。
さて、塾のチラシで「週に1回から通塾できます」といった文言を目にします。
「気軽に通える塾」といったアピールをしたい個別指導塾によくある文句です。
しかし、あくまでこれは、❝塾に問い合わせるためのハードルを下げる❞ための
セールストークであり、本当に週1回が良いのかどうか、と言うと、別な話です。
たとえば、真剣に中学受験に取り組んでいる塾で「週1回」なんて聞いたことがない。そう思いませんか?
これは、どうしても高い授業料をもらいたいから複数回なのではなく、
複数回でないと、塾として保護者の方の期待に応えることができないと考えるからです。
結果、中学受験の場合、全員必須ではないプレミアム感も重なり、授業料が高額になりがちなのです。
私の場合、中学受験は高校受験の片手間に担うことではないと考えているので、
現状として、中学受験のコースは設定していませんが、やはり週1回はあり得ないと思います。
(中学受験の話をしたいわけではないので、この例は終わり)
成績の伸び悩みに悩む小中学生の保護者の方から、よく伺うのは、
「家では全く勉強しない」
といった、お子さんの学習姿勢への不満・不安です。
そこで通塾を検討し、個別指導塾の「週1回からOK」を見て、
週に1回でも塾で勉強してもらえれば…となるのでしょうか。
そして、個別指導塾に入ったとします。
結果はどうでしょう?
思っているほど効果が上がらないことが多いのでないでしょうか。
しかし、それもそのはずです。
お子さんへの思いとは裏腹の塾通いになっていますから。
「家で全く勉強しない」お子さんに「週1回」の通塾…。
「塾が夜の社交場」になっているなんていう話を聞いたことがありますが、
まさにお子さんにとって夜の社交場として立派な役割を果たすでしょう。
正直お話ししますと、自宅学習ができないお子さんは、
週1回なら塾に通う意味はほとんどないと言えます。
学習姿勢が変わるはずもなく、お金と時間の浪費です。
もし、1教科を週1回で通塾している方は、直ちに見直すべきです。
(1日1教科・週2回という場合でも、1日2教科に変更した方が良い)
個別指導塾の多くは80分〜90分を1コマとして、
1教科80分(週1回)で授業料〇〇円というパターンが多くなっています。
その場合、例えば…
?月曜日に80分の授業を受けます。(宿題も一応出ます)
?火曜日〜日曜日は自宅学習しません。(やったことは忘れます)
?翌週月曜日に80分授業を受けます。(ふりだしに戻っています)
こんなイメージです。
学習姿勢が身につき、成績向上が現実となるでしょうか?
ここには問題がいくつかあって、
]]>
変わる 定期テスト
これは、昨日11月27日(水)の朝日新聞・社会面のメイン記事である。
「ノートの持ち込みOK」という文言を見て、❝面白い❞と思い記事を読み進めた。
記事を要約すると、以下のような感じであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
福岡県須恵町のある中学校で行う定期テストでは、「自学ノート」なら何冊でも持ち込むことができる。
生徒の机には、カラフルな付箋が貼られたノートがある。10冊以上積み上げた生徒も。
どの教科も問題が多く、記述が中心。終了のチャイムが鳴ると「難しい」「時間足りん」の声。
以下は、国語の問題例。
⇒新聞のコラムにタイトルをつけさせたり、「コンビニはなぜ『曲がり角』なのか」を121字以上で書かせたり…。
この取り組みは今年度から。年間4回の定期テストを2回に減らし、「自学ノート」持ち込みがOKに。
「自学ノート」は毎日1ページ以上自宅学習し、教員に提出する自作ノート。原則「手書きのみ」。
教員は毎日中身を点検するという。
ある女子生徒の反応は
「最初は嫌だと思った。勉強しても差がつかない」
しかし、問題が増えて難易度も上がり、ノートを要領よくまとめなければ時間切れ。
結果的に、
「毎日ノートに整理するようになって、頭の中がスッキリした」
ある男子生徒は
「ノートをわかりやすくまとめるようになった。付箋も初めて使った」
この取り組みで、中学3年生は実力テストで平均偏差値が昨年比1ポイントUP。
定期テスト見直しのきっかけは、1月に校長先生が定期テストの全廃を提案したこと。
理由は「一夜漬けを助長し、本当の学びにつながらない」から。
とまどう教員もいたが、ノートの持ち込みを認めることで決着。
生徒以上に試されるのは教員で、「ノートを見ただけでは解けない問題」にするため、
「どんな問題を出すか考えることで授業改善にもつながった」とある教諭。
前出の校長は「大学入試が知識偏重の学力観を変えていく中、生徒も教員も保護者も変わらないといけない」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この取り組みはすばらしい。
子どもたちの「自主性」を上手に育て、「学ぶこと」の本質と期待感を高めていると言える。
「知識を運用し、アウトプットする力」を育てるには、旧態依然ではならないのである。
しかしながら、多くの子どもたちは「本当の学び方」を知らないまま育っている。
少なくとも千葉県東葛飾地域の公立中学校では…。
私は、現状の定期テストの在り方を「瞬間記憶力確認テスト」と揶揄し続けてきた。
学んでいるというよりは、「暗記」という「単純作業」をさせているだけだからだ。
先日、授業の漢字テストで「肝要」を書けない子が多かった。
漢字練習のノートには「肝要・肝要・肝要・・・・・・・」の羅列。
子どもたちは、漢字の練習は「つまらない」という。まったく期待感を持てていない。
正直、がっかりしてしまうが、きっと定期テスト対策もそうして「作業」しているのだろう。
例えば、社会科は「考える科目」であるにも関わらず、ワークの知識を繰り返し覚えている。当然「面白くない」。
これでは成績が多少伸びたとしても「飛躍的な向上」は期待できない。
私たちは授業中に必ず「板書」をする。
授業のノートは素早く書いて(自分が読み返せる程度に)、「自宅で工夫してまとめ直す」ように指示をしているが、
なかなかこれができない子が多い。学校の授業はプリントの穴埋めが多いらしい…。
自宅で再度まとめ直すことの効果は計り知れない。面倒と思うかもしれないが、面倒なことにこそ価値がある。
1、授業を頭の中で「映像化」して甦らすことができる。
『このとき、先生こんなこと言ってた!』というように。
2、授業中には気づけなかった「不明点」が出てくる。
『これって、どういうことだろう…? → 調べる』というように。
3、それがこの世にたった一つの参考書(自分の学習の軌跡)となる。これは復習の強力ツール。
『問題練習をして間違えたらこの自学ノートを見直そう』というように。
ほかにもいくつかあるが、このくらいにしておこう。長くなるので。いや、もう十分長いが…。
この地域の中学校で、記事のような定期テストが採用されるの難しいのかもしれない。
それならそれで仕方のないことだし、学校以外の場所で、そのような「学びの本質」を学べればよいと思う。
ここで一つ言いたいのは、「学校でやらないから、この地域には必要なない学び方だ」と考える方がいたら、
それは楽観的過ぎるだけでなく、その先の未来を見据えるための視野が狭すぎるということだ。
現在は小中学生で、競争相手は地域の同世代であっても、いずれ「大学受験」「採用試験」を受けることになる。
そこでは「全国区」なのだ。義務教育時期から、記事のような学び方をしてきた人と渡り合うのだ。
その中で「生き抜く力」は十分に育っていくのであろうか…?
私はこの記事を、「とある地方の斬新な取り組み」としてとれたのではない。
子どもたちの未来のために、他人事とは思えず、「危機感をもって取り組んでいく必要性」を
改めて認識する良い機会と捉えている。
記事にあるように、「子どもたちも、教員(塾などの機関も)も、保護者も」変わらないといけない。
社会での競争力を持つ人を育てることができる環境づくり、これまで同様、妥協せず取り組んでいきたい。
]]>
10月に入りましたが、日中は暑い日が続いていますね。
ですが、朝晩は気温が下がっています。体調管理に気を配ってください。
さて、受験生は下旬から中学校で三者面談があります。
ここでのメインの話題は、「推薦で受験する私立高校の決定」です。
推薦には大きく分けて2種類あり、
1、合格したら入学を約束する「単願推薦」(第一志望)
2、他に志望校があり、保険として受験する「併願推薦」(第2志望以下)
があります。
どちらで受験するにしても、中学校と高校の先生で事前相談(入試相談という)を行うため、
各中学校では、各私立高校の受験生リストを作成していきます。
そういった作業も伴うため、この三者面談で推薦受験する私立高校を決定することになります。
志望校の選定にあたっては、夏休みの学校見学や大きな会場での相談会、周囲からの評判など、
様々な資料を参考にすることになると思います。
ですが、一番大切なことは本人が「その高校に通った1年後のイメージ」ができるかどうかです。
今一度、その高校に通ったときに、
1、どのような高校生活を送りたいか、それが実現可能か
2、高校を卒業した時の自分はどうありたいか
を冷静考えてみてください。
そして、肝心なことは「わからないことや不安なことは確認しておく」ことです。
なんとなく「〇〇はできるよねー…」といった不確定要素を残すと、入学後に後悔してしまうかもしれません。
必ず、受験する高校には足を運んで、できるだけ「個別相談」も受けて、しっかり話を聞いておきましょう。
まだ、受験する私立高校で迷っていたり、他の学校の情報も知りたいという方は、
ぜひ柏地域最後の進学相談会「常磐線沿線私立高校進学相談会」(10月14日、柏商工会議所)
へいらしてみてください。もしかしたら、人生を左右するような出会いがあるかもしれません。
「常磐線沿線私立高校進学相談会」の詳細はこちらでご確認ください。
]]>そしてこの部活で「燃え尽きる」ことが1つのポイントで、「燃え尽きる」ことで夏休み以降、受験勉強へスムーズに切り替えることができます。しかし、「燃え尽きる」ことができず、心にモヤモヤしたものを残してしまうと、未練が残って切り替えがうまくいきません。精一杯の汗と涙を流して、鮮やかに終わってください。
さて、夏休みは受験生にとって大きなポイントになります。高校受験生としての夏休みは一生に一度ですから、こちらも悔いのないように過ごしていきたいものです。今回は、中学3年生の夏休みに心がけておきたいことを『5つ』紹介しておこうと思います。
1.夏休みが最大のチャンス(心構え)
まとまった学習時間がとれる夏休みは、一日10時間は勉強するように心がけましょう。10時間×40日間、合計400時間をどう使うかで、秋以降に圧倒的な差が出てきます。夏に何をどれだけやるか、ぼんやりと過ごさないよう、今から計画を立てましょう。目安ですが、1日に10時間は勉強できるスケジュールを考えましょう。
先日の「私立高校一斉説明会」でも、多くの先生方が夏休みの勉強のアドバイスで仰っていました。時間がすべてではないですが、高校の先生も1日10時間くらい勉強する夏休みを送って、受験を乗り越えてほしいと願っているのですね。
苦手科目は間違いノートや問題集に印をつけた「できなかったところ」を復習して、確実にできるようにします。得意教科は、応用問題や過去問に挑戦するといいでしょう。特に、興味のある私立の過去問には目を通しておくとよいですね。定期テストではあまり見かけないような問題にきっと出会うはずです。
土日も気を抜かないことが大切です。そもそも、『毎日が日曜日』のような夏休みです。模試や学校見学に行く以外は、その週に消化できなかったことの予備日にしておくと便利です。計画はあくまでも計画で、その通りに進むことなどありません。このように、毎日机に向かうことが大切です。
Q.年に一度の夏まつりに行くのはいいの?
A.別に構わないでしょう。息抜きも必要です。ただ、その時間を別の日に穴埋めするようにしてください。勉強の総量は減らさないように!
2.高校に足を運ぼう(学校選び)
先日、ある私立高校の先生をお招きして、子どもたちの前でお話をいただいた際に、「高校は『期間限定で付き合う恋人』だと思って選びましょう」という言葉がありました。そのためには、まず学校へ足を運んで自分の目で見ること、自分で納得することが大切だということでした。私も、良いことを言うなぁと思って聞いていたのですが、『期間限定の恋人』という言葉には一本取られた気持ちになりました。
また、別の学校の先生は、学校に足を運んだ際に、「眼をつぶって一年後の自分をイメージしてみましょう」とおっしゃいました。これで良いイメージができるかどうか、これはいい判断基準であるとのことでした。私も、同様の話をして、受験生が前向きに努力できるように話すことがあるのですが、やはり未来の自分をイメージするというのは、努力へのエネルギーにもなると思います。
さて、では学校を選ぶときにどんなことを見ればいいの?と思う人もいると思います。その辺の話をしてみましょう。
A.やりたいことができるかどうか
自分の希望する高校生活を送ることができるかは大きなポイントですね。勉強・部活動・行事など、様々な観点があると思います。
B.先生の表情も重要!
学校説明会で話をするのは、たいていが校長先生、教頭先生、入試担当の先生です。これらの先生は、学校の良い面をアピールするのが仕事なので、話も上手で感じもいいでしょう。
しかし、受付係や誘導係など、裏方の先生を見ると、普段の様子を探ることができます。先生の表情は明るいか、先生同士のコミュニケーションはしっかりとれているかなど、観察してみるとよいでしょう。また、説明会に生徒が積極的に登場している学校は、先生と生徒の信頼関係が強く、生き生きとした学校生活が送れるようです。
説明会だけではなく、文化祭や体育祭などの行事や普段の授業を見学に行くのも普段の表情がわかっていいですね。
C.進路実績のからくり
難関私立大学の合格者数は、高校の進路指導の成果を示す目安になります。しかし、一人で複数の私立大学に合格していたり、同じ大学でも複数の学部学科に合格していたりして、その場合も、それぞれカウントするのが一般的です。だから、有名大学に50名合格としていても、10名の生徒が5校ずつ合格しているケースもあり得るのです。
そこで、重視したいのが合格者数ではなく『進学者数』です。「何人の生徒が進学したか」は一人で数を稼ぐことが不可能です。親切な学校は合格者数と進学者数を出してくれています。出ていない場合は、個別の質問コーナーなどで聞いてみるとよいでしょう。あいまいな対応をする学校もあれば、きちんと教えてくれる学校もあるでしょう。いい判断の材料になりませんか。
D.学校のカリキュラム
学校案内には、学校のカリキュラム表が載っていることが多いです。ここから、学校が生徒をどう育てようとしているか、を知ることができます。
例えば、文系クラスで高2から数学がない場合、国公立大学の二次試験で数学が課されると自力で合格を目指すのが難しくなります。つまり、この場合は『私立大文系』に偏ったカリキュラムということです。
国公立大学を目指す場合には、5教科8科目をバランスよく学習する必要があり、私立高校の場合は特に、数学?や数学Aの時間を増やしたり、課外講座などで補ったりしています。
また、文系でも経済学部などを目指す場合は、大学の授業で数学?程度までの習得が求められてきます。ですから、高2から数学をやらないカリキュラムでは、学部によってはその先が不安になりますね。
自分の将来の目標と照らし合わせた時に、ミスマッチが起きないよう、カリキュラムに注目することは大事ですね。
E.施設と費用のチェック
まず施設ですが、見た目のきれいさだけで判断しないようにしましょう。
・玄関を入った時の印象
・教室や廊下の清掃状況
・トイレの清潔度
・職員室の雰囲気
・自転車置き場
など、日常的な意識が出る場所がいくつもあります。教員たちの教育に対する熱意や、安全面や生活面への配慮も見えるのです。人が見ない場所もしっかりチェックしておきましょう。
次に費用面で、
・公立=授業料が安い
・私立=授業料が高い
というのは、多くの方がご存知でしょうが、授業料に必要なお金のことも考えておかないと、後々苦しいことになります。
私立も公立も、授業料のほかに、PTA会費や教材費がかかります。そのほか、制服・教科書・修学旅行費(海外研修が必須の場合はその費用も)なども見ておく必要があります。また、私立の場合は、施設設備費がけっこう高額というケースも。スクールバスがある学校は、その費用もかかることがあります。
公立は授業料が安くても、受験指導をほとんどしないため、予備校に通う生徒も多いです。一年間の予備校にかかる費用は、私立高校の学費よりも高額になる場合もあり、二年生から2年間予備校に通えば、私立に行くのと同等以上と言われています。
私立は公立よりも授業時間が多く、放課後に受験に向けた課外講座を行う学校がほとんどです。もちろん、志望大学によっては、これらの講座だけでは足りずに予備校へ通う場合もありますが、どのレベルまで対応しているのか聞いてみるといいですね。ただ、放課後講座も有料の場合もあるので、要注意です。
3.不得意・得意科目はバランスよく取り組む(効率的な勉強法)
普段の勉強で、得意科目は先にして、不得意科目は後回しするという人が多いのでは…?
この方法では、不得意科目に取り掛かるころには眠くなっていたり、時間が足りなくなったり…になりがちで、いつまでたっても克服できません。
そこで、この夏は、不得意科目こそ優先的に勉強してほしいのです。なぜなら、普段40点の科目を50点に上げることは、80点を90点に上げるよりも簡単だからです。もっと言えば、40点が60点になれば、それこそ自信が持てて、やる気になれますよね。
それでも、不得意科目に前向きに取り組めないならば、ルールを作ってしまいましょう。たとえば、月水金は不得意科目から、火木土は得意科目から勉強をスタートしてみるのです。
自分が決めたルールを守れる自信のない人は、塾や家庭教師などの力を借りてみるのも方法の一つでしょう。ですが、あくまでもきっかけ作りとして、依存しすぎないようにしましょう。受験のときは一人で、誰も力を貸してはくれませんから…。
4.成績の上がるノートの使い方は?(効率的な勉強法)
みなさんは各教科、何冊のノートを使っていますか?「授業ノート」のほかに、「まとめノート」「やり直しノート」は必要です。さらに、「教訓ノート」があると完璧です。
A.授業ノート
授業中に先生が黒板に書いたことや話したことをメモしたり、演習問題を解くために使います。大事なことをメモに残していれば、きれいにとる必要はありません。それよりも、授業中は先生の話に集中することのほうが大事です。
B.まとめノート
家に帰って復習するときに使います。授業ノートに書いたメモや授業中に配られたプリント、教科書などを見ながら、自分なりにわかりやすくまとめておきましょう。
C.やり直しノート
定期テストや模試で間違えた問題だけをもう一度解くためのノートです。これがあれば、自分の弱点や間違いの癖を把握することができます。
D.教訓ノート
自分が「どうして」間違えたのかを書き出して、二度と同じ間違いをしないと自分を戒めるためのノートです。メモ帳サイズでもいいと思います。
数学なら「単位を間違えない」「小数点を忘れない」英語なら「時制の一致を忘れない」などを書くといいでしょう。試験直前にパラパラとめくって確認することで、同じミスをしなくなります。
5.模試を徹底的に活用する(効率的な勉強法)
夏以降は、模擬試験をどんどん受けてみましょう。ある高校の先生は、「毎週でもいいくらいだ」と仰っていました。
模試の目的は、「何が得意で何が不得意なのか」を知ること。点数が悪くても気に病むことはありません。健康診断の結果が思わしくなければ治療をするのと同じで、不得意なことを克服していけば合格が見えてきます。
模試のあと、答え合わせはほとんどの人がすると思います。していない人は、まずここから。模試の時に自分が書いた答えを問題用紙に書き込んだり、マークしたりしておきましょう。
では、間違えたときに、もう一度解き直す人・ノートにまとめる人はどのくらいでしょうか。
地域の出題傾向に合わせて作られる模試に出る内容は、どれも大事な問題です。その一つひとつを確実に解けるようにしておくことが、成績アップにつながります。ベネッセの調査では、「成績上位者の8割が、○つけのあと、解き方や考え方を整理している」と分かっています。しかし、成績下位の人は半数もそれができていないそうです。
この結果から、解き直しの大切さが分かると思います。弱点を知ったら対策を立てて、実行することが重要です。やりっぱなしにせず、今からでも取り組んでみましょう!
では、復習の方法はどんなものがあるか、少し紹介します。
A.75%復習法【数学で有効】
全問ではなく、「正解しておかなければならなかった問題」のみを復習します。
⇒自分にとって難しすぎる問題は省略する
⇒制限時間内に「確実に正解すべき問題」を見抜き、確実に正解する意識を養う
数学の入試問題には必ず難問があります。決して百点をとる必要はなく、「確実に得点すべき問題」を見抜くという実践力を身につけておくことが大切です。
B.100%復習法【国語で有効】
すべての問題について、正答が導かれる理由を確認して正解の根拠を復習します。
⇒なんとなく、ではなくて「どうしてその解答が正解なのか」という理由を考える
⇒選択肢から正解を選ぶ問題の場合、「どうしてこの選択肢は不正解なのか」を考える練習も効果が高い
国語では、思い込みで解いて間違えることが多いのですが、試験問題では「あなたの考え」は聞かれていません。答えは本文中にあります。本文とのすり合わせを必ず行いましょう。
C.125%復習法【英語・理科・社会で有効】
問われたことをすべて理解することはもちろん、正解の周辺に付随する知識も吸収します。
⇒解答を導くためには不要でも、注釈にある単語や表現もチェックする
⇒「徳川家康」という答えがあったとして、逆に「徳川家康といえば?」と自分の理解度を深く確認して あやふやな箇所をチェックする
暗記系の3科目でありがちなのは、「あいまいな記憶で選んで正解した」という問題です。経験ありませんか?あいまいな状態で解答した問題は、次の試験で間違えてしまう可能性が高いです。試験中、そのような問題に出会ったら、必ずチェックしておきましょう。
◎塾の上手な活用法(効率的な勉強法)
塾に通っている人も少なくないと思いまが、塾を最大限活用できているでしょうか?
最大限活用するというのは、授業料以上の価値を得るということです。
毎回の授業を受講するだけで、自宅と塾を往復しているというのは、塾にとっては、ありがたい『お客様』です。(極端な言い方をすれば、塾の水道光熱費になっているのです。)
みなさんが、そうならないために、塾の効果的な活用法について最後にお話しします。
A.自習室はたくさん使え!
ほとんどの塾に「自習室」があると思います。しかし、意外と利用率が高くない塾も多いようです。自習室は自宅とは違って、勉強以外の誘惑がない学習空間です。特に受験生は、この自習室をどれだけ有効活用できるかが、今後の成績を左右します。自宅でできることと、塾を活用したほうがいいことの整理をつけて、最大限活用しましょう。自習室の効果的な使い方は、塾の先生に聞いてみてくださいね。きっとアドバイスをくれるはずです。
B.学校の先生が教えないことをたくさん吸収せよ!
教育を仕事としていても、学校の先生と塾の先生とでは根本的に立場が違います。学校の先生にしか教えられないこともあれば、逆に塾でしか学べないこともあるのです。
これは、授業料では測れない塾の魅力でもあり、最大の価値と言えるでしょう。裏返せば、学校で教われることしか教わらないのでは、ほぼ『お客様』なのです。上手に見極めて、おいしい情報をどんどんつかんでください。
C.塾には独自の高校情報が目白押し!
塾によって差はありますが、私はこれが最も大きな塾の活用価値だと思います。それこそ、『期間限定の恋人』となる高校と出会うきっかけが『塾』だった、なんていう人もいるはずです。少なくとも私はそれを作ってきましたので…。
特に私立高校の魅力や情報は、塾がたくさん持っています。さらに、中学校の先生は生徒に話せないような内容も、塾ではお話しすることが可能です。また、塾を通して高校の先生と個人相談できることもあるでしょう。より個人的な相談もしやすいと好評です。
このように塾を上手に使えば、授業料の対価は、純粋に授業だけではないことをご理解いただけるはずです。みんさんも塾を上手に利用してみてください。
以上、夏休みに心がけたい5つのポイントでした。みなさん、良い夏休みを!!
]]>
さて、今日は各高校が発表している大学の進学実績についてです。
志望校を検討する際に、3年後の進路や将来のことまで考えることもあると思います。
私は小学生の時、別の塾に通っていました。お友だちのお母さんの勧めもあり、中学生になるタイミングで、『高校受験に強い』評判のあった進研に通うようになりました。
最初は、『塾はどこも同じ』と思っていました。しかし、進研の授業はただわかりやすいだけではなく、入試の話や高校の話、大人になってからのことなど、たくさんの話を聞くことができました。また、卒業生や高校の先生が来たりして、中1のころから高校生へのあこがれを持つこともできました。
中1の頃は、とにかく言われたことを言われたとおりに実行することしかできませんでした。それでも、たくさんのアドバイスがあったおかげで、定期テストの点数や通知表の評価で苦労することは、少なかったです。今思えば、中1の時に“なんとなく”でも授業や宿題で多くの問題を解いたことが、私の成績を支えてくれたように思います。
中2になって、勉強が難しくなると、言われたことだけをただやっていても、塾の実力テストの成績は思うようになりませんでした。学校の定期テストは、範囲を覚えてしまえば点数が取れるのに、塾のテストは学んだことすべてが範囲なので、古い内容からどんどん忘れていってしまうのです。学校のテストでは考えられない成績で、実力テストでは偏差値45くらいだったと思います。
そうして悩んでいる時期、先生に「どうして点数が取れないのか、よく考えてごらん」と声をかけられました。私は「教えてほしい」と言ったけれど、先生は「教えたらその通りにしかやらないでしょ?」と教えてはくれません。でも、ここで、勉強には工夫が必要だと分かったような気がします。
そして、中2の秋から冬にかけて、高校をたくさん調べて、行きたい高校をいくつか見つけることができました。ただその高校はどこも偏差値60以上で、その頃の私には到底届かない目標でした。周りの友だちは「高校なんてまだまだ」という雰囲気だったけれど、受験の話を聞いたり、高校生の体験談を聞いたりして高校を身近に感じて、興味を持てたことも大きかったです。それと、進研には私立高校の先生がよく来てくれます。知らない高校の先生でも、話を聞いたりできると高校への興味が高まってありがたかったです。私はがんばらなくちゃ!と思いました。
中3になって、受験が近づくと、私は塾を「第2の家」のようにしていました。長く通っていたこともあって、とても居心地がよかったし、なにより家で勉強するより集中できました。それと、3年生になると人数も増え、一緒に勉強する友だちに恵まれて、『みんなで合格したいね!』という雰囲気の中で勉強できたこともよかったです。私はこの雰囲気が好きでした。
また、内申点が足りないことで焦って、定期テスト中心に勉強する友だちが多かったけれど、私は、公立高校を受けても困らない内申点があったので、受験勉強に集中できました。進研でも、3年生から入った人たちは、内申点対策と受験対策を同時に行っていて、大変そうだな…と感じたし、私はうらやましがられることも多くて、ラッキーだったと思っています。『1年生から進研に行っていてよかった』と心から感じました。むしろ、進研に通っていなかったら…と思うと背筋が凍ります。
今だから言えることで、『まだ中1なのに受験のお話…』と思ったことも正直、たくさんありました。けれど、希望の高校に進学できた今は、進研での3年間に感謝の気持ちでいっぱいです。
(以下、塾長のコメント)
Kさんはとても真面目なお子さんで、とにかく言われたことはしっかり取り組もうとする姿勢がありました。本人のコメントにもありますが、1年生の頃は通いはじめで、右も左もわからず、言われたことを実行するので手一杯でした。1年生は「基礎充実期」なので、それでも十分でしたが、苦労は多かったのではないかと思います。
2年生で実力テストの成績が伸び悩みました。これは、学習の中心を「言われたことの繰り返し」に置いていたためで、どこかで転換が必要だろうと感じていたところでした。1年生から通っていたこともあって、定期試験に向けての取り組み方は定着していましたので、それ以外の部分で工夫をしてほしいな、と考えて声をかけました。もちろん、方法は教えません。それは、自分で考えて作り出すものだからです。そして、作り出せるだけの素地は育てていましたから、手取り足取り指示を出しては、Kさんの伸びしろを奪ってしまいかねません。そこは心を鬼にしています。
Kさんの学年は、本当に仲間同士で支えあって受験を乗り越えた学年だと思います。それくらい、クラスの雰囲気が良かったです。もちろん、こればかりは年によって変化がありますが、ここに集まる子どもたちは総じていい空気を作っています。Kさんは『第2の家』と表現していますが、緊張感もありながら、のびのびとした独特の空気感は進研だからこそです。
そして、Kさんの目標は、本人にとって高いものだったと思います。本人のコメントにもありますが、決して応用の利くお子さんではなく、いたって普通、基本をしっかり固めて、そこからじっくり思考するタイプでしたので、受験勉強に早い時期から取り組めることがポイントでした。その点、定期テストの受け方を確立していたことは本当に大きかったでしょう。受験勉強に多くの時間を回すことができました。
授業の合間に高校の話や受験の話、大人になることの話はよくしています。また、卒業生や私立高校の先生のご協力もいただいて、子どもたちに高校の話を聞ける機会をたくさん設けています。Kさんの志望校選択も、それを受けたものだと思いますが、進研である程度の期間を過ごしたお子さんは、志望校を考える時期が早いのは事実です。それを見越して指導しています。
Kさんの成功の秘訣は、『1年生の段階で学習の基本姿勢を身に着けることができた』+『つらい受験期に支えあった仲間の存在』これに尽きると思います。
]]>このことをご存知の方も多いと思いますが、この学力を支えているものは「家庭学習」だと言われています。
平成25年の調査では、秋田県の通塾率は22.9%と全国最低でした。1位の東京都は59.4%ですから、比べてみるとその低さが際立ちますね。
塾に行かなくても学力1位をキープできる…ということは、やはり家庭学習に秘密があると考えてよさそうです。
◆◇「家庭学習」と「宿題」は別物だ ◇◆
“宿題をやれば、それが家庭学習になる”と思っている方が多いかもしれません。
しかし、この認識のズレが大きな落とし穴 なのです。
「家庭学習」における1番のポイントは『学習内容は自分で決める」ことにあります。
対して「宿題」というのは、学校や塾から学習内容を指定されることがほとんどです。
この指定する学習内容は、先生の “ここを重点的に学習してほしい” “来週テストをするから復習してほしい” などの思いが込められています。
違いに気づいていただけたでしょうか。
一番の違いは、子どもたちが『今、自分には何が必要か』を考えて学習するかどうか です。
宿題は自分で学習内容を決められないのに対し、家庭学習は自分で学習することを決める必要があります。
「今日の授業で分からなかったから復習しよう」とか、「毎週月曜日は漢字練習をしよう」などと、自分で学習内容を考える習慣が身についてくるというわけです。
このように、“主体的に学習を決める姿勢が身につく”ということが、家庭学習のすばらしいところと言えるでしょう。
生涯にわたって、学び続けられる人になるためには、自ら課題を見つけて、それについて勉強したり、調べたりしていくことが大切です。
その意味でも、日々の家庭学習への認識を見直してみることが、成績アップへの第一歩かもしれませんね。
◇◆ まずは「読み・書き・計算」などの基礎的なトレーニングから ◆◇
学習内容を決めるときに、“難問に挑戦”するか“基礎基本を固めるか”など、迷うこともあると思います。
ですが、すべての学習の基礎は「読み・書き・計算」なので、これは短時間でも毎日取り組みたいものです。
例えば、ピアノのお稽古で、最初は引っかかりながら弾いていたものを、何度も何度も同じ練習を繰り返して、スムーズに弾けるようになりますね。そこから、情感をつけたり、表現を加えたりという「工夫」ができるようになります。
勉強も同じです。例えば、計算では「わかった」と思って終わりでは、次の日には元に戻ってしまう でしょう。
自分の力で「できた」と実感できるところまで、何度も繰り返し練習することが大切 です。
100点満点をとれるまで、繰り返し練習することを習慣化するためにも、家庭でも計算ミニテストを定期的に実施するとよいでしょう。 “小さな成功体験を積み重ねる” というわけです。
これは書くことや読むことについても同じです。基本となる部分を徹底して身につけていくことで、将来の伸びしろにもつながります。
とにかく、基本的なところからでいいのです。家庭学習の習慣をつくっていけるといいですね。
ちなみに、家庭学習が十分にできる人は、勉強を教わるために塾に通う必要なんてありません!
私は、最終的には、学校の勉強(定期テストで点数をとるためだけ)は、学校と家庭で完結するべきだと考えています。
それは、秋田県の通塾率も物語っているでしょう。
では、 「塾に通う価値」 はどこにあるのか?
「学校の成績を上げる=勉強ができるようになる」ため塾があるというのは迷信 です。
いつのまにかこの迷信が広まってしまったように思います。
「塾に通う価値」これについては、また別の機会でお話ししたいと思います。それでは!
]]>
中2の春、友だちに誘われて塾に入りました。
『塾に行けば、毎日親からとやかく言われずにすむだろう』くらいの軽い気持ちと、塾に行っていればそのうち成績は上がるくらいのものでした。
私は将来、美容師になりたくて、『美容師なら別に勉強なんかできなくてもいい』とか、『高校も行かなくてもいいんじゃないか』とも思っていて、母を困らせていました。
ある日、塾で面談がありました。塾長先生に「将来の夢と行きたい高校はあるか」を聞かれて、正直に「美容師になりたくて、高校は行かなくてもいいと思っている」と言いました。
先生は困った顔をするかな…と思ったけど、そうはなりませんでした。先生はすぐに、
「美容師って、髪が上手に切れて、きれいなスタイルを作れればいいのかな?」
と聞き返してきました。私は、何を言われているのか分からなくなって、黙ってしまいました。
何分かの沈黙のあと、先生は言いました。
「通っているヘアサロンでは会話とか何もしないの? そこにくるお客さんはあなただけなの?」
私が、
「会話もするし、お客さんたくさんいる」
と答えると、先生はこう言いました。
「いろんなお客さんがいて、それぞれに違う話題を考えて仕事する。つまり、話題をたくさん持っている人が強い仕事じゃないかな。じゃあ、その話題はどこから学ぶ? 学校は、勉強だけを学ぶ場所ではないんじゃない?」
それまでと少し考えが変わった瞬間でした。具体的に高校は分からないけど、とりあえず勉強をして、高校には行こうと決めました。
その後、塾にある高校ランキング表を見ると、私の偏差値「43」では高校を選ぶ余地がないことがわかりました。学校の順位も真ん中くらいだったし、高校に行くなら、せめて偏差値50以上の高校がいいと思っていたのでショックでした。ただ、どうしても公立高校の前期選抜で合格したかったから、1年から塾にいる友だちと比べて足りない内申点を補えるだけの力をつけようと、勉強するようになりました。塾では一緒に合格を目指す友だちがいたので飽きっぽい自分も最後まで続けることができました。
―――塾長のコメント―――
Rさんは、中2春から通い始めました。当初、テスト勉強もほとんどしない状態で、定期テストは5科目で300点前後(順位は140人中70番ぐらい)でした。塾も友達が通っていたからという理由だけで通い始めました。当初は、試験前でも勉強しに来ることは全くない状態でした。
しかし、中3になる直前に面談をしたころから、多少なりとも「頑張ろう」として通いだしました。スイッチが入ると、時間を忘れるほどに黙々と机に向かえる集中力があり(その代わり、勉強していない時は自由闊達でしたが…)、次第に集中できる時間が少しずつのびていきました。学校の順位も上がっていき、3年の1学期末には42番になっていました。
夏休みになると、塾で一緒に勉強する子も増えて、『みんなで合格しよう』という空気が自然と出てくるようになりました。特別な指示を出さなくても、それぞれが自主的に課題に取り組むようになり、自習で塾を利用する人数も倍以上になりました。本人の努力が一番だと思いますが、最後まで続けられたのは、一緒に受験を乗り越える仲間の存在も大きかったのではないかと思います。子どもたちにとっては“好きではない(むしろ嫌いな)”『勉強』をしているわけですから…。
そうして、秋が深まるころには、見違えるくらいの成績になり、学校のテストでも20番台を取るようになりました。冬休み明けの実力テストは、自己最高の偏差値63が出て、「なんだか自分の成績じゃないみたい」とつぶやいていたのが印象的です。
最終的に志望校を決めるこの時期に、想像以上に成績が伸びてきたため、志望校選びには少し苦労(成績が伸びれば欲も出てきますから…)しました。ただ、本人とご家庭の希望があり、必要以上にレベルの高い高校を受験することはありませんでしたから、第一志望の高校に余裕を持って合格(願い通り前期選抜で)しました。本人の性格や将来の夢から考えても十分といえる結果だったと思います。
高校に入ってからもたまに塾へ遊びに来てくれますが、部活に勉強に忙しく駆けまわっている様子で、とても安心しています。
Rさんの成功の秘けつは、『様々なことを受け入れる素直さ・高い集中力・メリハリの効いた姿勢』+『仲間と支え合える環境』だったと思います。
]]>ひとりでも多くのお子さんの学びに有効な情報をご提供したいと思っておりますが、はじめに、以下をお読みいただいた上で、それぞれのコラム等に進んでいただきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうしたら、うちの子は勉強できるようになりますか?」
「どうしたら、うちの子は英単語や漢字を覚えられるようになりますか?」
はじめて塾にいらした保護者の皆さんからのご相談で、最も多い内容です。
しかしながら、この種の質問に、明快にお答えできた記憶がありません。
むしろ、明快に答えられる塾の方、いらっしゃるならば、指南いただきたいぐらいです。
まず、第一に、この種のご質問に対する私の回答とその理由はこうです。
【回答】
(現時点で)「わかりません」(ですから)「探していきましょう」
(そのために)「まずはお子さんにお会いできればと思います」
【理由】
(現時点で)私はお子さんと会ったことも話したこともありません。
要は、お子さんと一度もお会いしたことがない状況で、判断はできないということです。
現代は多様性を認め合う時代とも言われています。お子さんが育つ環境も多様化していて、物事に対する価値観や根本的な考え方もさまざまです。だから最適な学び方だって当然、お子さんの数だけあっていいのです。
それをお子さん1人で見つけることは至難の業ですし、時間もかかってしまいます。合理的ではありませんね。
そこで、塾(私たち)と一緒に、最適な学び方を見つけて、サクセスストーリーを作りましょう。ということになります。
そのためには多くのコミュニケーションが必要で、その中で信頼関係を築いていくことが大切です。信頼関係なんていうものは、一朝一夕でできあがるものではありませんから、まずは「授業」を通してコミュニケーションをとることから始めます。
つまり、「授業」は私たちとお子さんとをつなぐ架け橋のようなものです。だから私は「授業」にこだわります。
授業(特に集団授業)をしていると面白いです。何が面白いって、子どもたちみんなバラバラで、さまざまな発見があることです。
その発見のかけらを拾い集めて、子どもたちひとり一人の学び方を考え、対話して……、サクセスストーリーはこの繰り返しから生まれているものばかりです。
ですから、ここで紹介するコラムやストーリーは、すべてのお子さんに当てはまるというわけではなく、あくまで「こういうことがありますよ」という物語の結晶と言うことがふさわしいと思っています。
このブログでは、
「学び方のヒント」や「学習アドバイス」、「過去のサクセスストーリー」などを紹介していきますが、
上述の内容を踏まえた上で、お子さんの学習の参考にしていただければと思います。末永くお付き合いいただけますと幸いです。
]]>