【夢の実現へ】 Kさんが偏差値47から65へ逆転合格できたワケとは? 〜夢や目標は人を強くする〜

2019.07.03 Wednesday

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    ―――まずはKさんのインタビューからです―――

     

    私は小学生の時、別の塾に通っていました。お友だちのお母さんの勧めもあり、中学生になるタイミングで、『高校受験に強い』評判のあった進研に通うようになりました。

     

    最初は、『塾はどこも同じ』と思っていました。しかし、進研の授業はただわかりやすいだけではなく、入試の話や高校の話、大人になってからのことなど、たくさんの話を聞くことができました。また、卒業生や高校の先生が来たりして、中1のころから高校生へのあこがれを持つこともできました。

     

    中1の頃は、とにかく言われたことを言われたとおりに実行することしかできませんでした。それでも、たくさんのアドバイスがあったおかげで、定期テストの点数や通知表の評価で苦労することは、少なかったです。今思えば、中1の時に“なんとなく”でも授業や宿題で多くの問題を解いたことが、私の成績を支えてくれたように思います。

     

    中2になって、勉強が難しくなると、言われたことだけをただやっていても、塾の実力テストの成績は思うようになりませんでした。学校の定期テストは、範囲を覚えてしまえば点数が取れるのに、塾のテストは学んだことすべてが範囲なので、古い内容からどんどん忘れていってしまうのです。学校のテストでは考えられない成績で、実力テストでは偏差値45くらいだったと思います。

    そうして悩んでいる時期、先生に「どうして点数が取れないのか、よく考えてごらん」と声をかけられました。私は「教えてほしい」と言ったけれど、先生は「教えたらその通りにしかやらないでしょ?」と教えてはくれません。でも、ここで、勉強には工夫が必要だと分かったような気がします。

     

    そして、中2の秋から冬にかけて、高校をたくさん調べて、行きたい高校をいくつか見つけることができました。ただその高校はどこも偏差値60以上で、その頃の私には到底届かない目標でした。周りの友だちは「高校なんてまだまだ」という雰囲気だったけれど、受験の話を聞いたり、高校生の体験談を聞いたりして高校を身近に感じて、興味を持てたことも大きかったです。それと、進研には私立高校の先生がよく来てくれます。知らない高校の先生でも、話を聞いたりできると高校への興味が高まってありがたかったです。私はがんばらなくちゃ!と思いました。

     

    中3になって、受験が近づくと、私は塾を「第2の家」のようにしていました。長く通っていたこともあって、とても居心地がよかったし、なにより家で勉強するより集中できました。それと、3年生になると人数も増え、一緒に勉強する友だちに恵まれて、『みんなで合格したいね!』という雰囲気の中で勉強できたこともよかったです。私はこの雰囲気が好きでした。

     

    また、内申点が足りないことで焦って、定期テスト中心に勉強する友だちが多かったけれど、私は、公立高校を受けても困らない内申点があったので、受験勉強に集中できました。進研でも、3年生から入った人たちは、内申点対策と受験対策を同時に行っていて、大変そうだな…と感じたし、私はうらやましがられることも多くて、ラッキーだったと思っています。『1年生から進研に行っていてよかった』と心から感じました。むしろ、進研に通っていなかったら…と思うと背筋が凍ります。

     

    今だから言えることで、『まだ中1なのに受験のお話…』と思ったことも正直、たくさんありました。けれど、希望の高校に進学できた今は、進研での3年間に感謝の気持ちでいっぱいです。

     

     

     

     

    (以下、塾長のコメント)

     

    Kさんはとても真面目なお子さんで、とにかく言われたことはしっかり取り組もうとする姿勢がありました。本人のコメントにもありますが、1年生の頃は通いはじめで、右も左もわからず、言われたことを実行するので手一杯でした。1年生は「基礎充実期」なので、それでも十分でしたが、苦労は多かったのではないかと思います。

     

    2年生で実力テストの成績が伸び悩みました。これは、学習の中心を「言われたことの繰り返し」に置いていたためで、どこかで転換が必要だろうと感じていたところでした。1年生から通っていたこともあって、定期試験に向けての取り組み方は定着していましたので、それ以外の部分で工夫をしてほしいな、と考えて声をかけました。もちろん、方法は教えません。それは、自分で考えて作り出すものだからです。そして、作り出せるだけの素地は育てていましたから、手取り足取り指示を出しては、Kさんの伸びしろを奪ってしまいかねません。そこは心を鬼にしています。

     

    Kさんの学年は、本当に仲間同士で支えあって受験を乗り越えた学年だと思います。それくらい、クラスの雰囲気が良かったです。もちろん、こればかりは年によって変化がありますが、ここに集まる子どもたちは総じていい空気を作っています。Kさんは『第2の家』と表現していますが、緊張感もありながら、のびのびとした独特の空気感は進研だからこそです。

     

    そして、Kさんの目標は、本人にとって高いものだったと思います。本人のコメントにもありますが、決して応用の利くお子さんではなく、いたって普通、基本をしっかり固めて、そこからじっくり思考するタイプでしたので、受験勉強に早い時期から取り組めることがポイントでした。その点、定期テストの受け方を確立していたことは本当に大きかったでしょう。受験勉強に多くの時間を回すことができました。

     

    授業の合間に高校の話や受験の話、大人になることの話はよくしています。また、卒業生や私立高校の先生のご協力もいただいて、子どもたちに高校の話を聞ける機会をたくさん設けています。Kさんの志望校選択も、それを受けたものだと思いますが、進研である程度の期間を過ごしたお子さんは、志望校を考える時期が早いのは事実です。それを見越して指導しています。

     

    Kさんの成功の秘訣は、『1年生の段階で学習の基本姿勢を身に着けることができた』+『つらい受験期に支えあった仲間の存在』これに尽きると思います。