「家庭学習」とはなんだ? 〜「宿題」を家庭学習と思っていませんか〜

2019.05.11 Saturday

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    全国学力テストで7年連続1位の成績をおさめたことのある秋田県。

    このことをご存知の方も多いと思いますが、この学力を支えているものは「家庭学習」だと言われています。

    平成25年の調査では、秋田県の通塾率は22.9%と全国最低でした。1位の東京都は59.4%ですから、比べてみるとその低さが際立ちますね。

    塾に行かなくても学力1位をキープできる…ということは、やはり家庭学習に秘密があると考えてよさそうです。

     

     

     

    ◆◇「家庭学習」と「宿題」は別物だ ◇◆

     

     

    “宿題をやれば、それが家庭学習になる”と思っている方が多いかもしれません。

     

    しかし、この認識のズレが大きな落とし穴 なのです。

     

     

    「家庭学習」における1番のポイントは『学習内容は自分で決める」ことにあります。

     

     

    対して「宿題」というのは、学校や塾から学習内容を指定されることがほとんどです。

    この指定する学習内容は、先生の “ここを重点的に学習してほしい” “来週テストをするから復習してほしい” などの思いが込められています。

     

     

    違いに気づいていただけたでしょうか。

     

     

    一番の違いは、子どもたちが『今、自分には何が必要か』を考えて学習するかどうか  です。

     

     

    宿題は自分で学習内容を決められないのに対し、家庭学習は自分で学習することを決める必要があります。

    「今日の授業で分からなかったから復習しよう」とか、「毎週月曜日は漢字練習をしよう」などと、自分で学習内容を考える習慣が身についてくるというわけです。

     

    このように、“主体的に学習を決める姿勢が身につく”ということが、家庭学習のすばらしいところと言えるでしょう。

     

    生涯にわたって、学び続けられる人になるためには、自ら課題を見つけて、それについて勉強したり、調べたりしていくことが大切です。

    その意味でも、日々の家庭学習への認識を見直してみることが、成績アップへの第一歩かもしれませんね。

     

     

     

     

    ◇◆ まずは「読み・書き・計算」などの基礎的なトレーニングから ◆◇

     

     

    学習内容を決めるときに、“難問に挑戦”するか“基礎基本を固めるか”など、迷うこともあると思います。

    ですが、すべての学習の基礎は「読み・書き・計算」なので、これは短時間でも毎日取り組みたいものです。

     

    例えば、ピアノのお稽古で、最初は引っかかりながら弾いていたものを、何度も何度も同じ練習を繰り返して、スムーズに弾けるようになりますね。そこから、情感をつけたり、表現を加えたりという「工夫」ができるようになります。

     

    勉強も同じです。例えば、計算では「わかった」と思って終わりでは、次の日には元に戻ってしまう でしょう。

     

    自分の力で「できた」と実感できるところまで、何度も繰り返し練習することが大切  です。

     

     

    100点満点をとれるまで、繰り返し練習することを習慣化するためにも、家庭でも計算ミニテストを定期的に実施するとよいでしょう。 “小さな成功体験を積み重ねる” というわけです。

    これは書くことや読むことについても同じです。基本となる部分を徹底して身につけていくことで、将来の伸びしろにもつながります。

    とにかく、基本的なところからでいいのです。家庭学習の習慣をつくっていけるといいですね。

     

     

     

    ちなみに、家庭学習が十分にできる人は、勉強を教わるために塾に通う必要なんてありません!

     

     

    私は、最終的には、学校の勉強(定期テストで点数をとるためだけ)は、学校と家庭で完結するべきだと考えています。

    それは、秋田県の通塾率も物語っているでしょう。

     

     

     

     

    では、 「塾に通う価値」  はどこにあるのか?

     

     

    「学校の成績を上げる=勉強ができるようになる」ため塾があるというのは迷信  です。

     

     

    いつのまにかこの迷信が広まってしまったように思います。

     

     

     

    「塾に通う価値」これについては、また別の機会でお話ししたいと思います。それでは!

    【夢の実現へ!】Rさんが偏差値43から63にグレードアップしたきっかけ 〜中2春、学校の成績は真ん中くらいでも〜

    2019.05.10 Friday

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      ―――まずはRさんのインタビューからです―――

       

       

      中2の春、友だちに誘われて塾に入りました。

      『塾に行けば、毎日親からとやかく言われずにすむだろう』くらいの軽い気持ちと、塾に行っていればそのうち成績は上がるくらいのものでした。

       

      私は将来、美容師になりたくて、『美容師なら別に勉強なんかできなくてもいい』とか、『高校も行かなくてもいいんじゃないか』とも思っていて、母を困らせていました。

       

      ある日、塾で面談がありました。塾長先生に「将来の夢と行きたい高校はあるか」を聞かれて、正直に「美容師になりたくて、高校は行かなくてもいいと思っている」と言いました。

      先生は困った顔をするかな…と思ったけど、そうはなりませんでした。先生はすぐに、

      「美容師って、髪が上手に切れて、きれいなスタイルを作れればいいのかな?」

      と聞き返してきました。私は、何を言われているのか分からなくなって、黙ってしまいました。

      何分かの沈黙のあと、先生は言いました。

      「通っているヘアサロンでは会話とか何もしないの? そこにくるお客さんはあなただけなの?」

      私が、

      「会話もするし、お客さんたくさんいる」

      と答えると、先生はこう言いました。

      「いろんなお客さんがいて、それぞれに違う話題を考えて仕事する。つまり、話題をたくさん持っている人が強い仕事じゃないかな。じゃあ、その話題はどこから学ぶ? 学校は、勉強だけを学ぶ場所ではないんじゃない?」

      それまでと少し考えが変わった瞬間でした。具体的に高校は分からないけど、とりあえず勉強をして、高校には行こうと決めました。

       

      その後、塾にある高校ランキング表を見ると、私の偏差値「43」では高校を選ぶ余地がないことがわかりました。学校の順位も真ん中くらいだったし、高校に行くなら、せめて偏差値50以上の高校がいいと思っていたのでショックでした。ただ、どうしても公立高校の前期選抜で合格したかったから、1年から塾にいる友だちと比べて足りない内申点を補えるだけの力をつけようと、勉強するようになりました。塾では一緒に合格を目指す友だちがいたので飽きっぽい自分も最後まで続けることができました。

       

       

       

       

      ―――塾長のコメント―――

       

       

      Rさんは、中2春から通い始めました。当初、テスト勉強もほとんどしない状態で、定期テストは5科目で300点前後(順位は140人中70番ぐらい)でした。塾も友達が通っていたからという理由だけで通い始めました。当初は、試験前でも勉強しに来ることは全くない状態でした。

       

      しかし、中3になる直前に面談をしたころから、多少なりとも「頑張ろう」として通いだしました。スイッチが入ると、時間を忘れるほどに黙々と机に向かえる集中力があり(その代わり、勉強していない時は自由闊達でしたが…)、次第に集中できる時間が少しずつのびていきました。学校の順位も上がっていき、3年の1学期末には42番になっていました。

       

      夏休みになると、塾で一緒に勉強する子も増えて、『みんなで合格しよう』という空気が自然と出てくるようになりました。特別な指示を出さなくても、それぞれが自主的に課題に取り組むようになり、自習で塾を利用する人数も倍以上になりました。本人の努力が一番だと思いますが、最後まで続けられたのは、一緒に受験を乗り越える仲間の存在も大きかったのではないかと思います。子どもたちにとっては“好きではない(むしろ嫌いな)”『勉強』をしているわけですから…。

       

      そうして、秋が深まるころには、見違えるくらいの成績になり、学校のテストでも20番台を取るようになりました。冬休み明けの実力テストは、自己最高の偏差値63が出て、「なんだか自分の成績じゃないみたい」とつぶやいていたのが印象的です。

      最終的に志望校を決めるこの時期に、想像以上に成績が伸びてきたため、志望校選びには少し苦労(成績が伸びれば欲も出てきますから…)しました。ただ、本人とご家庭の希望があり、必要以上にレベルの高い高校を受験することはありませんでしたから、第一志望の高校に余裕を持って合格(願い通り前期選抜で)しました。本人の性格や将来の夢から考えても十分といえる結果だったと思います。

       

      高校に入ってからもたまに塾へ遊びに来てくれますが、部活に勉強に忙しく駆けまわっている様子で、とても安心しています。

      Rさんの成功の秘けつは、『様々なことを受け入れる素直さ・高い集中力・メリハリの効いた姿勢』+『仲間と支え合える環境』だったと思います。

      だから私は授業をする

      2019.05.08 Wednesday

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        はじめまして、塾長の水野です。

        ひとりでも多くのお子さんの学びに有効な情報をご提供したいと思っておりますが、はじめに、以下をお読みいただいた上で、それぞれのコラム等に進んでいただきたいと思います。

         

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        「どうしたら、うちの子は勉強できるようになりますか?」

        「どうしたら、うちの子は英単語や漢字を覚えられるようになりますか?」

         

        はじめて塾にいらした保護者の皆さんからのご相談で、最も多い内容です。

        しかしながら、この種の質問に、明快にお答えできた記憶がありません。

        むしろ、明快に答えられる塾の方、いらっしゃるならば、指南いただきたいぐらいです。

         

        まず、第一に、この種のご質問に対する私の回答とその理由はこうです。

        【回答】

        (現時点で)「わかりません」(ですから)「探していきましょう」

        (そのために)「まずはお子さんにお会いできればと思います」

         

        【理由】

        (現時点で)私はお子さんと会ったことも話したこともありません。

         

         

        要は、お子さんと一度もお会いしたことがない状況で、判断はできないということです。

        現代は多様性を認め合う時代とも言われています。お子さんが育つ環境も多様化していて、物事に対する価値観や根本的な考え方もさまざまです。だから最適な学び方だって当然、お子さんの数だけあっていいのです。

        それをお子さん1人で見つけることは至難の業ですし、時間もかかってしまいます。合理的ではありませんね。

        そこで、塾(私たち)と一緒に、最適な学び方を見つけて、サクセスストーリーを作りましょう。ということになります。

        そのためには多くのコミュニケーションが必要で、その中で信頼関係を築いていくことが大切です。信頼関係なんていうものは、一朝一夕でできあがるものではありませんから、まずは「授業」を通してコミュニケーションをとることから始めます。

         

         

        つまり、「授業」は私たちとお子さんとをつなぐ架け橋のようなものです。だから私は「授業」にこだわります。

        授業(特に集団授業)をしていると面白いです。何が面白いって、子どもたちみんなバラバラで、さまざまな発見があることです。

        その発見のかけらを拾い集めて、子どもたちひとり一人の学び方を考え、対話して……、サクセスストーリーはこの繰り返しから生まれているものばかりです。

        ですから、ここで紹介するコラムやストーリーは、すべてのお子さんに当てはまるというわけではなく、あくまで「こういうことがありますよ」という物語の結晶と言うことがふさわしいと思っています。

         

         

        このブログでは、

        「学び方のヒント」や「学習アドバイス」、「過去のサクセスストーリー」などを紹介していきますが、

        上述の内容を踏まえた上で、お子さんの学習の参考にしていただければと思います。末永くお付き合いいただけますと幸いです。